味覚障害とストレス? 治療は何科? プロマップ(亜鉛)とは?
こんにちはゴシップボーイです。さて突然ですが、ここのところ料理の味が感じなくなったり、いつも”美味しい!”と感じていたものが、突然”美味しくない”と感じたりする事はありませんか?
それはもしかしたら、今回お伝えする『味覚障害』かもしれません。という訳で今回は、そんな味覚障害の原因や治療法などを始めとして、その他にも「何科にかかったらよいのか?」などについて、詳しくまとめてみようと思います。
このページの目次
味覚障害の原因は? ストレスやその他にも!
味覚異常の原因ですが、大きく分けて6つほどあります。
- 抗がん剤や抗生物質の常備薬の副作用で亜鉛の吸収が抑制され、亜鉛の欠乏によるもの。(薬剤性味覚障害)
- 食生活の偏りで、血液内の亜鉛値の低下によるもの。(亜鉛欠乏性味覚障害)
- ストレスやうつ病など、心因性のもの。(心因性味覚障害)
- 嗅覚の異常により匂いがわからず味が分からなくなるもの。鼻かぜやアレルギー性鼻炎などでも症状は発生する場合がある。(風味障害)
- 糖尿病などの病気の影響(全身疾患性)
- 検査をしてもこれといった原因が特定不可なものもある。(特発性味覚障害)
上記のように、一口に味覚障害といってもその原因は色々とあるので、明確な原因を突き止めないと、的確な治療をすることは出来ないようですね。
味覚障害の意外な症状とは?
味覚障害とは、実は料理の味が感じなくなったり、いつもおいしいと感じていたものが不味く感じたりするだけではありません。
少数ではありますが、何も食べていないのに味がする、食事全体では無くある特定の味だけが判らない、本来の味と違った味がする、などのパターンがあります。
この記事を読んでいる皆さんは、そんな経験をされた事がありますか? もしも現在進行形で思い当たる節があるのであれば、注意が必要です。
味覚障害かもと思ったら何科に行けば良い?
それでは、上述したような症状に当てはまった場合、何科に相談すればよいのでしょう?答えは「耳鼻咽喉科(じびいんこうか)」です。
これは何故かと申しますと、この耳鼻咽喉科は、耳と鼻だけでなく、口腔・咽頭の専門でもあるからです。
ですが、もしもあなたが懇意にしている口腔外科や内科がいれば、そちらでもいいでしょう。診察をしてもらえますし、その後は然るべき専門医を紹介してくれます。
味覚障害の検査方法は? 診断方法は?
病院に行くと、簡単な二種類の検査をしてもらえます。一つ目は、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「旨味」の、5つの基本味の溶液を付けた小さな紙を舌に乗せる”ろ紙ディスク法検査”です。
そしてもう一つの検査方法は、微量の電流を舌に流し感度を調べる”電気味覚検査”です。
ちなみに、ろ紙ディスク法検査では、どの味覚がどの程度鈍っているのかが分かり、電気味覚検査では味覚が正常なら、クギを舐めたような味を感じるそうです。
それと、気になる検査時の痛みについてですが、これは両方の検査とも痛さもなく、簡単に味覚機能を調べられるとのことです。
味覚障害の治療薬は? 亜鉛食品やプロマップ?
ここが一番気になるところですが、残念ながら現在の日本で認可されている味覚障害に有効な治療薬は無いようです。
しかし、人間が味を感じるのは、舌にある味蕾(みらい)のおかげで、味覚障害はこの味蕾が正常に機能していないという事は判明しています。また、味蕾の成長には亜鉛が必要なことが分かっています。
そこで、味覚障害と分かったら、亜鉛剤や亜鉛を吸収しやすくするビタミン剤のサプリメントを服用や、漢方薬を併用することが多いようです。
ちなみに、亜鉛製剤の方ですが、『プロマック』という、製剤が使われることが多いようです。このプロマックは本来胃潰瘍の薬なのですが、亜鉛が多く含まれることから、味覚障害の治療に用いられているそうです。
それと、インスタント食品には亜鉛の吸収を妨げる物質が含まれていることなどから、食事の質を改善したり、ストレスの原因をなくすよう生活を改善するといったことが重要みたいですね。
具体的には、普段からきのこやレバー、牡蠣や海藻などといった亜鉛を多く含む食品を意識的に採ったりして、防止に努めるのがよいそうです。
それと最後にもう一つ。もしも少しでも”あれ? 何おかしいな?“と感じたら、自己判断はせずに、早めにお医者さんに相談するようにしてくださいね。
※以下の動画では、味覚障害についてのメカニズムを、図解で分かりやすく説明しています。(時間は2分弱程度ですので、是非見てみて下さい。)
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