猿翁と、市川右近の師弟愛『新・水滸伝』

 

歌舞伎の革命児とも呼ぶべき

「市川猿之助こと現・猿翁」。


出展 毎日新聞デジタル
http://mantan-web.jp/gallery/2013/06/27/20130627dog00m200046000c/019.html

 

 

甥の亀治郎に猿之助を継がせ、

実子の俳優・香川照之が

「市川中車」を襲名して

歌舞伎デビューするという、

「衝撃の襲名披露公演」は、

テレビワイドショーなどでも

大々的に取り上げられたね。


出展
http://home-9.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-60de.html

 

 

ところがその後、猿翁は

体調を崩して舞台を休演。

 

この事に心配したファンも

多かったのではないだろうか?

 

その猿翁ですが、

つい最近元気な姿を見せたと、

ニュースサイトで知りました。

 

8月5日~27日まで、

大阪の新歌舞伎座で上演される、

『新・水滸伝』の稽古が

1日東京で行われ、猿翁はそこへ登場。


出展 sanspo.com
http://www.sanspo.com/geino/photos/20130803/oth13080305010004-p1.html

 

 

主演の「市川右近」らを励ましたとのこと。

 

これは猿翁が主演、演出を手がけ、

いわば自分で作った新しい歌舞伎の演目。

 

そして今回の主演の市川右近は、

猿翁の弟子であり、早くから自分の

後継者として育てた「愛弟子」です。


出展 新神戸オリエンタル劇場
http://www.shinkobeoriental.com/koen/108109.html

 

 

右近に対する猿翁の思いは、

ほかの弟子とはまた違う、

格別なものがあるのではないでしょうか?

 

そんな右近ですが、

彼は歌舞伎の血筋ではありません。

 

関西の日本舞踊の流派、

「飛鳥流」家元の家に生まれました。

 

右近の妹が三代目を継いで、

現在の家元になっています。

 

右近は歌舞伎の子役として舞台に立ち、

猿翁(当時は猿之助)の部屋子になりました。

 

※部屋子というのは世襲ではない子役を、

役者が自分の手もとに置いて育てるシステム。

 

まさに「エリートコース」といっていいでしょう。

 

そこから始まった長く深い師弟関係です。

 

今回、『新・水滸伝』の

稽古に立ち会った猿翁は、

「初演よりも再演よりも

さらに進化したことを確信した」

とコメントしたそうです。

 

短い言葉ですが、そこに弟子たち、

特に右近に対する猿翁の

「万感」が込められている様に感じます。

 

この事に僕は静かに胸を打たれました。


出展 チケットJCB
http://ticket-j.com/d1/AA02G03F1.do?DBNID=3&ALCD=2&PGCD=148320

 

 

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