終日とは何だ? 意味や使い方は? のたりのたりかな?
こんにちはゴシップBOYです。さて駅や街中などで、たまに『終日~』という表現を見かけますが、この言葉の意味というのは、知っているようで知らない方のほうが多いのではないでしょうか?
多分ですが、多くの方が何となくで使っていると思います。そこで今回は、この”終日“という言葉がどのような意味を持ち、また、どのような使われ方をするのかを、詳しく調べてみました。
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そもそも終日とは何? 意味は?
さて、まずは”終日”という言葉の意味についてですが、もしかして今まで、”終日”という漢字から連想して、日の終わりの事を指していると、勘違いされていた方も多いのではないでしょうか?
それに、「終日に明日の準備を始めた」というように、間違って使ってしまっていたケースなども、もしかしたらあったかもしれませんね。
しかし、正しい意味を知っていれば、あからさまにおかしい表現だと感じるでしょう。という訳で、気になるこの言葉の意味についてですが、”日が終わるまで”という意味となります。
つまり、本来の意味でいうと、”丸一日”ということになります。(もしくは、”始まりから終わりまで”と言った意味で捉える場合もあります。)
我々の身近なケースに当てはめて考えると、「一日中通行禁止」「丸一日清掃」というような場合に、この終日を使う場合があるでしょう。
ちなみに、この終日の使用例としてよくあるのが、『終日禁煙』という表現ですね。よく電車のホームや駅構内で、見る機会があったのではないでしょうか?
終日禁煙の場合は、その場所は朝から晩まで丸一日禁煙という意味となります。もしくは、営業時間中はずっと禁煙ということになりますから、実質その場所は、禁煙ということになりますね。
ひねもす? のたりのたりかなとは?
さて次に、この終日の豆知識についてですが、終日は”ひねもす”とも読めます。(試しに”ひねもす”と打って見てください。予測変換で終日と出ますから。^^)
”ひねもす”なんて、普段ではお目にかからないような珍しい使い方ですし、多くの方は始めて知ったと言う場合が多いと思います。
ちなみに、この読み方で有名なのは、与謝蕪村(よさぶそん)という俳人が呼んだ句です。具体的には以下のとおりですね。
”春の海 ひねもすのたり のたりかな,,
出展 NEVERまとめ/有名な俳人の代表作
まず、”春の海”と”ひねもす”で、「春の海は一日中」という意味になりますね。それと、上記の句の中で”のたりのたりかな”という表現がありますが、これは語感から察すことが出来る通り、”ゆっくり”という意味になります。
つまり、「春の海は一日中ゆったりとしているからのどかでいいよね」という風な解釈になりますね。ですので、俳句などを書くような機会がある場合は、終日をそのままの読みの使い方をするのではなく、”ひねもす”という様な使い方をすると、周りから一目置かれるかもしれません。
終日はどんな時に使う?
さて、終日の意味については冒頭でお伝えした通りですが、この言い方はちょっと堅いような表現ですから、日常ではあまり使わなそうですね。例えば使うとしても、目上の方などに対して「終日○○しておりました。」といった時くらいでしょうか?
まぁ一番使われている機会が多いのは、先に申し上げた通り、公共機関が利用者に対して、何かを告知する時のみなどでしょうね。あとは、強いて挙げるとすれば、ビジネス面くらいではないでしょうか?
例えば、取引先との会話や顧客との会話の際に、”一日”と砕けた言い方よりも、”終日”と表現した方が好ましい時などですね。それか、上司との会話の時などでしょう。
という訳で、最後にこの記事を読まれている画面の前の皆さんも、せっかく取り入れた知識ですから、ぜひ何かの機会にでも、この”終日”という言葉を使われてみてはいかがでしょうか?^^