終日の読み方や使い方は? 語源や意味は?
こんにちはゴシップボーイです。さて今回は、「終日」という言葉について、読み方や意味、語源や使い方などについて、詳しく書いていきたいと思います。
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終日の読み方は? 意味は?
さて、前回に引き続き「終日」についてですが、画面の前の皆さんは、普段どんなふうに読んでいましたか？私はどんなときも「しゅうじつ」というふうに読んでいました。
ちなみに、それは間違いではないのですが、実はこの「終日」には、なんと5通りの読み方があったんですね～。ビックリ(゜o゜;! 具体的には以下のとおりです。
- しゅうじつ
- ひすがら
- ひねもす
- ひめもす
- ひもすがら
ちなみに、これらの言葉はすべて、”朝から夕方まで”という意味や、”一日中”という意味があるそうですよ～。
では、一体どうして「終わる日」と書いて、一日中という意味になるのでしょうか？詳しく調べて見たところ、どうやら”終”という漢字に理由があるようですね。
これはどういうことかと申しますと、「終」は「おしまい」という意味だけではなく、「最後まで行き着く」という意味合いもあるからです。
だから「終日」と書くことで、”一日中”という意味を示すんだそうですね。それと、似たような意味で「終身」や「終生」などがあります。
終日の語源って一体なんなの?
さて、終日には「ひねもす」とか「ひもすがら」などの特徴的な読みもありますが、これらの語源はいったいどこから来ているのでしょうか？
詳しく調べてみたところ、どうやら「ひねもす」という言葉は、平安時代初期から使われていた和語だそうですね。
ちなみに、外から輸入されてきた「終日」という漢字と、この言葉の意味が一致していたことから、「ひねもす」と呼ぶようになったとのことです。
そして、この「ひねもす」と対になる「よもすがら」と合体して、「ひもすがら」という言葉も生まれたそうです。(ちなみに、残りの「ひめもす」や「ひすがら」は、これらが訛ったり省略されたものだそうです。)
それから、「しゅうじつ」という読み方は、中国の音で読んだ時のものだそうですから、「ひねもす」などの和語などとは、語源が異なっていたんですね。
終日の使い方は?
さて、前回もこの終日の使い方などについて触れましたが、ここでは補足やいくつか付け足したものなどを、ご説明したいと思います。
まず、公共の場での「終日禁煙」についてですが、鉄道会社が終日禁煙だと言っている場合、始発から終電までの間、禁煙ですよという意味なんです。
つまり、もう少し噛み砕いて言いますと、「この駅構内の営業時間中はずっと禁煙ですよ」ということになります。(まぁ実質は、時間に関係なくずっと禁煙ということでしょう。)
あとは、例えばビジネスシーンなんかで、取引先から電話が来た時などに、「Aさんは終日外出しております」などと使うような時などもあるでしょう。
それと、プライベートシーンなどでは、「今日乗ろうとしたバスが終日運行休止になったらしい」とか、「近くのカフェが終日禁煙になっちゃった」といった使い方もするでしょう。
ちなみに、話がちょっと逸れますが、似たような言葉で「全日」というものがありますよね。この全日とは、終日といったい何が違うのかって話ですが、全日には「毎日」と「丸一日」という2つの意味があるそうです。
実質的には、毎日決まった終わりまでの時間を指す事がことが多いようですね。(読みは違いますが、全日制高校などが当てはまります。)
それと全日には、「毎日」と「丸一日」が複合的な意味を持つ場合などもあるようですが、終日は主に、その日一日を指して使われます。ここが違いなのではないでしょうか？
例えばニュースなどを想像してみると、「ゴールデンウィーク全日に猛暑が続いていたので、○○海岸は終日海水浴客でにぎわいを見せていました。」みたいな使われ方がしてそうですよね。(ちと例えが違うかもしれませんが…。^^;)
終日の記事-おわりに
さて、ここまで終日という言葉について、その意味や使い方などを合わせて解説してきましたが、「終」という漢字の新しい意味を知ってどう思いましたか？
ちなみに私は、今まで終日の意味もよく知らず、”その日の終り”として友人の前で偉そうに語っていたのが、非常に恥ずかしくなりました…。(謝らねば ^^;)
う～ん、なかなか日本語って難しいですし奥が深いですよね～。だからこそ、その真の意味を理解して、使っていけると良いですよね。
※源氏物語の中で、「ひねもすにいりもみつる雷の騷ぎに..」という言葉があるそうですね。
