[喪中の初詣] 浄土真宗・曹洞宗は? 厄年はダメ?

 

 こんにちはトレンドボーイです。さて喪中と言えば、年賀状を出さない、お祝い事は控えるなど、色々と気を付けなくてはいけないことが結構ありますよね。

 

 ですが、そうそうあることではないので、いざ年末年始になってみると、何をしてはいけないのか?、どうやって過ごしたらよいのか?など、分からなくなってしまうことも多いのではないでしょうか?

 

 という訳で今回は、特に知りたい「喪中は初詣に行っても良いのか?」という部分を始めとして、その他にも「おせち料理は食べても良いのか?」など、意外と分からない喪中の年末年始の過ごし方について、詳しく調べてみることにしました。

 

このページの目次

喪中の意味と期間について


画像はイメージです。


 

 さて、身内が亡くなった際に、故人の死を悼み、身を慎むことを「喪に服する」と言い、「服喪(ふくも)」や「忌服(きぶく) 」とも言います。この期間中は、結婚式などの慶事を控えるのが一般的です。

 

 ちなみに、「喪」と「忌」には少し違いがあり、“喪”は喪服を着ている期間、“忌”は自宅で謹慎している期間という意味があるそうです。

 

 また、それぞれの期間は「亡くなってから49日(または50日)」までを“忌中”、「亡くなってから1年間」を“喪中”と呼んでいます。喪中は13か月とされていますが、最初の月を1か月目と数える為、実際は1年間となります。

 

 例えば、1月に亡くなった場合は、翌年の1月までが喪中となります。49日というのは儒教の教えに基づいた日数で、亡くなってから人は49日間旅をして成仏するようです。更に、その49日の間では、7日ごと閻魔大王様の元へ行くそうで、残された家族はそれを祈るのだそうです。

 

喪中の初詣について~浄土真宗・曹洞宗と神道の違い

 

 さてここで、宗派による「死」への概念の違いを少し見ていきましょう。まず浄土真宗や曹洞宗などの仏教の教えでは、「死即往生」という概念であり、亡くなってからすぐに仏様になって現世の者を見守っているという考え方です。

 

 ですので、喪中や忌中と言った概念がありません。(49日の概念はちょっと置いておきましょう) つまり、単刀直入に言いますと、初詣に行くことは問題ないという事になりますね。それと、年賀状なども出して良いようです。

 

 続いて神道についてですが、神道では「死」は最大の“穢れ(けがれ)”として忌み嫌われるものとされています。亡くなってから「50日間」を忌中とし、忌中は神社をお参りしたり、お祭りに参加することは控えなければなりません。

 

 ちなみに、“鳥居をくぐってはいけない”という表現をよくしますが、これは鳥居をくぐらなければ良いという解釈をするのではなく、神聖な場所に足を踏み入れてはいけないということですのでご注意を。(一休さんのとんちみたいなお話しですが…)

 

 話を戻しまして、つまり神道であっても、50日以上が過ぎていればお参りしても構わないということになりますね。ですが、大切なのは故人を偲ぶ気持ちです。ですので、”少し気後れするな…”という場合には、神社ではなくお墓参りをしてみるという方法もありますね。

 

喪中に厄年を迎えてしまったらどうすれば良い?

 

 さて、続いて喪中と厄年が重なってしまった場合です。厄払いの為に神社やお寺に行く方も多いですよね。この厄払いについても、基本的には初詣と同じ考え方です。

 

 まずは、浄土真宗・曹洞宗などの仏教では、そもそも喪中という概念が無い為、厄除けをするためにいつお寺を訪れても良いのです。ですが、ここでの問題は神道です。

 

 この神道では、先ほどお伝えしたように、50日の忌中期間中は神社を訪れることを控えなければならないので、なるべくこの期間中の厄払いは避けましょう。ですが、50日が過ぎてしまえば厄祓いに行っても問題ありませんので、安心してください。

 

 ちなみに、お寺で行うのを「厄除け」と言い、神社で行うのを「厄祓い」と言うそうですよ。宗派によって言い方に違いがあるようです。効果に違いがあるのかどうかは定かではありませんが、信仰している宗派によって選ぶのが良いようです。

 

喪中に控えるべきこと~おせち料理やお年玉について

 

 さて、お正月と言えば、やはり楽しみなのはおせち料理やお年玉ですよね。喪中の場合はどのようにするべきなのでしょうか? その辺が気になったので調べて見たところ、どうやら仏教に関しては特に気にする必要はなさそうです。

 

 という訳でここからは、神道においての喪中のお正月の過ごし方について見ていきましょう。まず、ここで重要なことは「お祝い事は控える」、「忌中でなければある程度はOK」ということです。

 

 では、「おせち料理」についてですが、こちらは基本的には控えた方が良いです。何故ならこのおせち料理は、新年を祝うめでたい気持ちで食べるものですので、“お祝い事”に当たるからです。

 

 ただし、”どうしてもおせち料理を作らなくてはいけない”という状況などもあると思いますので、その時は“めでたい”ものを避けましょう。鯛や海老、重箱に入れない、紅白のかまぼこは白だけにする…などという方法があるようです。

 

 また、年越しそばは“長寿を願う”という意味や、”一年間の厄を切り捨てる”という意味のある食べ物なので、お祝いには当たらないので食べても大丈夫だそうです。さらに、お雑煮などもお祝いではなく、単純に料理として食べる分には問題ありません。

 

 続いて、「お年玉」についてですが、こちらも基本的には控えた方が良いようです。ですが、お年玉は子供たちにとってはお正月のメインイベントとも言えますし、何よりもあげなかったら不機嫌になっちゃいますよね…。^^;

 

 それに、喪中と言えども、新年早々お年玉無しでは、あげる側としても不憫に思ってしまいます。そんな時は、お年玉ではなく、「お小遣い」や「文房具代」などとして渡してあげましょう。(ポチ袋(お年玉の袋)は避けてください。)

 

 ちなみに、新年の挨拶で「あけましておめでとう」と言われることもありますが、その際には、「こんにちは」「おはよう」など、こちらから“おめでとう”とは言わないように気を付けた方が良いとのことです。(相手方が怪訝そうに見てきた時は、喪中である事を伝えても良いと思います。)

【参考】【葬儀・葬式】初詣は控える?喪中の時の新年の迎え方

お賽銭の意味ってなんだ!? 金額の相場はいくら?

 

喪中の初詣やマナーの記事~終わりに~

 

 さて、という訳で今回は、喪中の際のお正月の過ごし方などについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか? 最後に、今回調べた結果をまとめてみたいと思います。

 

仏教(浄土真宗・曹洞宗など)

 

神道

 

 ただし、こちらは一般的に言われていることなので、実際は家系や地域によってもばらつきがあるようです。自分が住んでいるところついてしっかり知りたいという方は、年配の方に聞いたり、自分の宗派の神社やお寺に直接聞いてみるのが一番ですね。

 

 日本には信仰の自由があるため、様々な宗教が存在します。その土地によって習わしも変わってきますので、その土地土地のやり方をしっかり確認しておきましょう。(まぁ一番は故人を思う気持ちですね。)

 

 それでは最後に、今回の記事の内容を分かりやすく説明している動画を発見したので、そちらをご紹介して今回の記事を締めたいと思います。(動画はこちらのリンクからどうぞ。)

 

以下、今回の記事を読まれた方におススメの記事です。

厄年とは? いつまでお祓いに行けばいいの? お札の置き場所は?

彼岸花の花言葉で黄色や白の意味は? 別名が怖い?

 

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