水道水を冷蔵庫でカルキ抜き!? 煮沸との違いは?
こんにちは、トレンドボーイです。さて、最近は暑くてしかも湿度もあるので、少し外を歩くだけでも喉が渇いてしまいますね。冷たい水が欲しくなる季節ですが、そこで個人的に気になるのが飲み物の衛生面です。夏場の水道水って大丈夫なのかなって少し心配になりませんか?
という訳で今回は、安全にそしておいしく水を飲むために、水道水のカルキ抜きの方法について詳しく調べてみました。特に、水道水を煮沸した場合と冷蔵庫で保存する場合とを比較してみていきます。どうぞご覧ください。
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水道水を煮沸してカルキ抜きする方法とは?
さて、消毒のために水道水にカルキが含まれていることは、皆さん既にご存知ですよね。衛生面を考えると、このカルキは必要なのですが、やはりその独特な臭いや人体への影響などが気になるところです。ですから、水道水を安全に飲むために、このカルキを抜く方法を調べてみました。
まずは、水道水を煮沸してカルキ抜きする方法から見ていきましょう。用意するものは鍋だけで、その他は特に必要ありませんが、注意していただきたいのは沸騰時間です。沸騰すればカルキが抜けたという訳ではなく、約5分間沸騰を続けることでカルキが抜けるそうです。
しかし、水道水を沸騰させることで、トリハロメタンと言う発ガン性物質の濃度が高まります。このトリハロメタンを消失させるためには、約15分間の沸騰時間が必要だと言われているそうです。
ですから、安全な水を飲むために水道水を煮沸する場合には、最低15分間は沸騰させる必要があるということですね。
う~ん、水道水を沸騰させるだけの手軽な方法だと思っていたのですが、安全な水にする為に約15分以上も沸騰させ続けないといけないとなると、手間も費用(電気代やガス代)かかってしまうので、ちょっと考えてしまいます。
置いておくだけ? 冷蔵庫で水道水を手軽にカルキ抜き!
煮沸する以外の水道水のカルキ抜きの方法を調べてみると、もっと手軽な方法を見つけました。それは、ペットボトルに水道水を入れて冷蔵庫に置いておくだけの方法です。
”え、それだけでいいの?” って感じですよね。でも大丈夫なんです。というのも、実はカルキというのは、空気に触れるだけでも抜けていくそうです。ですから、ペットボトルに入れて2日ほど冷蔵庫で保存しておくだけでも、きちんとカルキ抜きができるそうですよ。
ちなみに、このとき注意するのは、水をペットボトルに入れすぎないことです。ペットボトルに水を満タンに入れてしまうと、ボトル内の空気が全くない状態になってしまい、上手くカルキが抜けていかないのだとか。
なので、カルキをなるべく早く抜くためには、水の量はペットボトルの半分にしておき、時々キャップを開けて空気を入れ替えると良いそうですよ。この方法はとっても手軽で良いですね。
しかし、カルキを抜くために約2日かかることや、大きめのペットボトルが必要になりますので、そこは事前に考慮しておいた方が良さそうです。
手軽に水道水をおいしくするにはどうすれば良い!?
さて、ここまで水道水を安全に飲むという観点から、カルキ抜きのために、水道水を煮沸する方法と冷蔵庫で一定期間保管する方法を紹介してきましたが、水道水を飲む際に気になるのは、やはりその「味」ですよね。ですので、ここでは水道水を美味しく飲む為の方法についてご紹介していきます。
まず、水が最もおいしいと感じる温度って知っていますか? 一般的に5℃~12℃の間が最も美味しいと感じる温度みたいですよ。冷蔵庫の場合は1~5℃で設定されていますので、冷蔵庫で長時間保存するのは少し冷え過ぎかもしれません。
特に、夏場は体を内側から冷やすこともあまり良くないので、冷蔵庫で水を長時間保存した場合には、冷蔵庫から取り出してからすぐ飲むのではなく、常温で2~3分置いてから飲む方が良さそうですね。
また、温度以外には水の「匂い」についても工夫が必要です。カルキ抜きを行うことで、カルキ臭がなくなっても “なんだか臭う” ということもあるかもしれません。この匂いや風味を良くする対処方法としては、レモンを一切れ入れてみるのが良いんだそうです。
このレモンを少し入れることで、水道水特有の臭みを消し、とても爽やかな口当たりで水を飲むことができるんだそうですね。また、レモンに含まれるビタミンCがカルキを抜く働きもありますので、もしカルキが十分に抜けていなくても安心です。
ちなみに、”レモンを入れてもなんか水道水の臭いが気になる!”という場合もあるかと思います。例えば、家の水道管が老朽化していてサビの臭いがついていたり、マンションやアパートなどの集合住宅ならば、貯水タンクに何らかトラブルがある場合ですね。
そんな自分ではどうしても対処出来なそうな場合は、一度水道屋さんやアパート管理者に連絡してみる事をオススメします。臭いの原因を元から絶ちましょう。(貯水タンクの衛生環境について詳しく知りたいという方は、こちらのページもどうぞ。)
煮沸や冷蔵庫でカルキ抜きについての記事-おわりに-
さて今回は、水道水のカルキ抜きについて、煮沸する方法と冷蔵庫で保管する方法をそれぞれご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? ここで、二つのカルキ抜きの方法をおさらいしてみましょう。
まず、時間としては、煮沸の方法は約15分の沸騰時間(+冷やす時間)に対して、冷蔵庫に保管する方法は、およそ2日間が必要です。それと、費用としては、煮沸の方法では電気代やガス代がかかるのに対して、冷蔵庫に保管する方法は特にかかりません。
う~ん、なるほど。時間を取るならば煮沸の方法が良いですし、費用のことを考えると冷蔵庫に保管する方法が良さそうですね。
ちなみに、今回ご紹介した以外にも、日光を使ったり浄水器や炭を利用するなど、カルキ抜きには様々な方法があります。ですから、時間や費用や手間などを総合的に考えて、より自分に合っている方法でカルキ抜きをして、安全でおいしい水を飲んでくださいね。
という訳で最後に、”水道水を煮沸したら本当においしくなるのか?”という気になる実験をしている動画を発見しましたので、こちらを紹介してこの記事の締めとさせていただきます。最後までご覧いただきましてありがとうございます。(Youtube/きょろさんの動画より)