仙台七夕まつりの由来や起源は? 伊達政宗との関係は?


 

 こんにちはトレンドボーイです。さて、今現在は6月で梅雨真っ盛りですが、それが終わればだんだんと暑い季節になってきて、毎年夏のイベント情報なども続々と出て来ますよね。

 

 ちなみに、この夏といえば、花火を始めとした様々なイベントが行われますが、やはり7月7日の七夕まつりは欠かせません! (ちなみに、筆者は東京なので、毎年浅草の「下町七夕まつり」などに参加しています。)

 

 でもですよ、やはり七夕まつりといえば、何と言っても「仙台七夕まつり」ですよね。こちらに肩を並べるイベントは無いのでないでしょうか?(ちなみに、この仙台七夕まつりは8月に開催されるようです。)

 

 という訳で今から、日本一の七夕まつりと言われるこの仙台七夕まつりについて、その由来や起源などについてを始めとして、その他にも、伊達政宗との関係になどにも調べてみたので、そちらについて今から詳しくご紹介させて頂きますね!^^

 

 また、仙台七夕まつりの豪華な七夕飾りの意味などについても調べてみましたので、そちらについても合わせてご紹介させて頂きます!

 

このページの目次

仙台七夕まつりの由来や起源は? 伊達政宗と関係している!?


 

 さて、冒頭で書いた通り、日本一の七夕まつりとも言われるこの「仙台七夕まつり」ですが、その歴史は古く、なんと400年以上前から続いていると言われています。でも単純に400年前って言われても、なかなか想像出来ないですよね…。

 

 そこで、分かりやすい具体例を挙げてみますと、現在放送されている大河ドラマ「真田丸」の時代ですね。この時代に登場する、戦国武将の伊達正宗が仙台を治めていた頃となります。

 

 ちなみに、この伊達政宗は七夕に関して以下のような和歌を詠んでいます。

 

「七夕の 逢夜なからも暁の 別はいかに 初秋の空」

 

 この和歌の中に”七夕”という言葉が使用されているとおり、この時代には既に七夕の行事が行われていたことが分かりますね。

 

 また、伊達正宗は、女子供の文化をより活発にするために、七夕を奨励したという話も伝わっていますので、この仙台七夕まつりと伊達政宗は深く関係していると言えますね。

 

 そんな歴史がある仙台七夕まつりですが、商人や農民などの身分を問わず、街全体で皆が楽しむ行事として人々に愛され続けていました。ところが、そんなお祭りにも最初の衰退期が訪れます。

 

 明治に入ると、旧暦から新暦が使われるようになった為に、五節句が廃止され、全国的にも七夕の行事が行われなくなってきたそうです。なので、仙台七夕まつりもこの流れから、だんだんと規模が縮小していきました。

 

 しかし、1927年(昭和2年)に、仙台の商人達を中心に華やかな七夕飾りが復活して行きます。この時には、久しぶりの豪華な七夕飾りを一目見ようと、街の人々は賑わいをみせたそうですね。

 

 これをきっかけにして、翌年の1928年(昭和3年)には、東北産業博覧会の行事として、七夕の飾りつけのコンクールなどが開かれ、これを機に仙台七夕まつりが完全に復活しました。ですが、そうは言っても、この復活は長くは続きませんでした。

 

 これは何故かと言いますと、勘の良い方はもうお分かりかと思いますが、ズバリ戦争ですね。この戦争の影響で、七夕まつりは自粛の方向に進みました。(もちろんこの時期は、街の皆が賑わいを見せることもありませんでした。)

 

 そして、終戦後の1946年(昭和21年)に、再び仙台七夕まつりは復活します。ちなみに、この時に飾られた52本の七夕飾りは、戦争で多くのものを失った仙台の人々の心に明かりを灯したそうですね。

 

 更に翌年の1947年には、昭和天皇行幸を祝い、なんと5000本もの七夕飾りのトンネルが出来たそうです。そして、それ以降は、400年以上続く伝統を守りつつ、時代の流れに合わせて新しい試みを加えながら、毎年開催され続けているという事ですね。仙台七夕まつりの歴史をもっと詳しく知りたい方はこちらへどうぞ

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 このように、明治維新や戦争といった大きな出来事によって、何度か消滅する危機にあった仙台七夕まつりでしたが、地元民の支えを中心に、現在まで残っているのですね。

 

 なので、今年の仙台七夕まつりに行かれる方は、この辺の歴史を振り返りながら参加されると、いつもとはひと味違った角度から見ることが出来るのではないでしょうか?

 

 ちなみに、今年の仙台七夕まつりも、来場者に喜んでもらえるようなイベントがたくさん企画されているようなので、その辺についても今から楽しみですね。

 

仙台七夕まつりはどうして8月に開催されるの? 旧暦と新暦!?

 

 さて、仙台七夕まつりと言えば、毎年8月6日~8日の3日間に渡って開催されていますが、どうして8月に開催されているのでしょうか?(普通であれば七夕は7月7日ですよね。)

 

 という訳で、その辺について気になったので調べてみると、どうやらその答えは、新暦と旧暦の関係にあったようです。

 

 これはどういう事かと言いますと、元々この仙台七夕まつりは旧暦の7月7日に合わせて行われていたそうですが、明治になり新暦が使われ始めたことで、旧暦と新暦に2ヶ月の差が出来たんですね。

 

 なので、9月だとあまりに季節感がずれてしまうことから、新暦から一ヶ月遅らせた、中歴の8月に従って行われる事になったそうです。これが仙台七夕まつりを8月に開催するようになった所以のようですね。

 

仙台七夕まつりの七夕飾りは全て手作り? 七つ飾りの意味とは?

 

 さて、仙台七夕まつりといえば、やはりその見事に飾られた七夕飾りですよね。確実に他の地域の物とは一線を画しています。ちなみに、実はこの七夕飾り、全て手作りなのはご存知ですか?

 

 そうです。あのアーケード内や商店街などに飾られている物は、全て手作りなんですね~! なので、毎年仙台七夕に参加するお店や企業は、この七夕飾りを作る為に、何ヶ月も前から準備するそうですよ!(・・;)

 

 しかも、その飾りの中には、何と製作費用が数百万円もする物などもあるらしいです。これはかなりびっくりですね! ぜひ生で一度その現物を見てみたいものです。

 

 話を戻しまして、これほどまでに手間とお金がかけられている七夕飾りですから、やはり他よりも壮大で綺麗なのには納得出来ます。なので、今年このお祭りに参戦される方は、飾りを一つ一つずつ丁寧に鑑賞するのも一興ではないでしょうか?^^

 

 以下、昨年(2015年)の仙台七夕まつりの様子を収めたツイートです。七夕飾りが素晴らしい!(Twitterより引用)



 あ! そうそう! 飾りを見る際には、「七つ飾り」などにも注目して見てみて下さい。以下Twitterより参考画像入りツイートを引用



 上記は仙台七夕まつりの伝統的な飾りですが、7つの飾りの全てに様々な願いが込められているそうですね! (以下それぞれの意味です。あと、飾りの作り方の動画も合わせてご紹介させて頂きます。)

 

 もともと短冊は学問や書道の上達を願って飾られるものでしたが、現在は「短冊に書いた願い事が叶うように」という願いが込められています。この辺は皆さんご存知ですね。^^

 

 この折り鶴は、家内安全や健康長寿といった願いが込められています。飾りだした当初は、家の最年長者の年の数だけ、折鶴を折っていたそうです。

 

 以下、短冊と折鶴のハウツー動画です。参考にしてみてください。画像をクリックorタップで再生出来ます。(Youtube/ 仙台七夕まつり協賛会より)



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 この紙衣には、裁縫の上達などの願いが込められています。それと、人の形をしていることから、”病気や災難の際に身代わりになって貰う”、という意味合いなどもあるようですね。

 

 以下、紙衣作成のハウツー動画です。



 

 この巾着ですが、その見た目通り巾着の紐がきちんと結ばれていますので、「節約や貯蓄の心が育つように」という意味合いが込められているんだそうです。

 

 以下、巾着の作成の仕方の動画です。



 

 こちらは魚をとる網の形をしている事から、豊漁を願うものとして飾られています。その他にも、「幸運を寄せ集める」という意味などもあるようですよ! 

 

 以下、投網作成のハウツー動画です。



 

 こちらは「物を粗末にせずに常に清潔にして、尚且つ倹約の心が育つように」という願いを込めて飾られるそうです。

 

 以下、屑篭作成のハウツー動画



 

 こちらは、その見た目通り織姫の織り糸を示しており、機織りや技芸の上達の願いを込められて飾られるそうですね

 

 以下、吹き流し作成の参考動画です。



伊勢神宮で初詣! オススメの宿泊施設トップ5!

 

 という訳で、以上が七つ飾りの意味についてでしたが、先程もお伝えした通り、是非ともこの七つ飾りにも注目しながら、仙台七夕まつりを楽しんでみてくださいね。^^

 

仙台七夕まつりの由来や起源などについての記事-終わりに-

 

 さて今回は、仙台七夕まつりの由来や起源などの歴史についてを始めとして、その他にも七夕飾りの意味などについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 このように、今まで単純に”綺麗だな~”と思いながら参加していた七夕まつりですが、今年はちょっと違った視点から見ることが出来そうですよね! ^^

 

 という訳で、画面の前の皆さんも、ぜひとも歴史ある仙台七夕まつりに参加して頂き、伝統を感じながら、素晴らしい七夕飾りを満喫してみてはどうでしょうか? きっと素晴らしい思い出になると思いますよ!

 

 ※以下、実際の仙台七夕祭りの様子をハイライトで収めた動画です。アーケード以外にも商店街や軒先などに、沢山の七夕飾りが飾られていますね。^^(Youtube/仙台七夕まつり協賛会より)

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