エクアドルで起こった地震で津波警報を出したPTWCとは?


 

 こんにちは、トレンドガールです。さて、今回2日という短い間で、熊本地震とエクアドル地震2つの大きな地震がありましたね。大きな地震の後の津波はとても恐ろしいものです。今回の地震では津波の影響はなかったものの、地震の後は特に津波情報は気になります。

 

 では、そんな津波情報ですが、一体どのような組織がどのようにして計測をしているかご存知ですか? ニュースを見ていると「気象庁の発表によると…」とよく言われています。ということは、日本では気象庁が観測をして発表しているようですね。

 

 それでは、今回のエクアドルでは、どういった名称の団体が観測データーを分析して発表したのでしょうか? 実はニュースを見ていると、太平洋津波警報センター(Pacific Tsunami Warning Center)というところが発表したと書かれていますね。

 

 では、この太平洋津波警報センター、略してPTWCとは一体どういう組織なのでしょうか? という訳で今回は、エクアドル地震についてと、津波警報を発令したPTWCについて、さらに日本の気象庁の位置づけなどについても、詳しくまとめて見ることにしました。

 

このページの目次

熊本地震2日後のエクアドル大地震どんなものだった?


 

 南米エクアドルで16日にマグニチュード7.8の地震が発生しましたが、この地震は日本で発生した熊本地震と2日ほどしか間が空いていなかった為、熊本地震と何らかの関係があるのではと言われているようです。

 

 しかし、日本より規模は大きく現段階ですでに死者は570人、行方不明も多数出ているという状態となっていて、日本人男性4人にも連絡がついていないと言われています。また、死亡した殆どの人は、倒壊した建物の下敷きになった人たちが犠牲になったようです。

 

 さらに、今回の地震で心配なのが、刑務所の壊れた壁から受刑者130人位が脱走したり、救援物資の略奪なども起こっていることです。もともとエクアドルは治安も良くなく、数年前にも新婚旅行中の夫婦が襲われて、夫が死亡したという事件があったばかりの場所です。

 

 以下Twitterよりエクアドルの地震情報を引用


 

[エクアドル地震] 津波の影響を発令したPTWCとは?

 

 さて、今回地震の後に津波警報が発令されました。その津波警報は、太平洋津波警報センターというところからで、津波情報だけでなく、地震のマグネチュードや震源地なども発表されています。

 

 ちなみに、この太平洋津波警報センターは、Pacific=太平洋 Tsunami=津波 Warning=警報 Center=センターを組み合わせたもので、略して「PTWC」と呼ばれています。それと、津波は日本語ですが、今や世界共通のワードになっていますね。

 

 話を戻しまして、ではこのPTWCという団体は、一体どこの国が組織しているのでしょうか? その辺について気になったので調べて見たところ、どうやらこのPTWCという組織は、アメリカの国立海洋大気圏局(NOAA)というところが管轄しているようです。(1949年からハワイに拠点をおいて、24時間監視体制で津波警報などを発信しているようですね。)

 

 実は、ハワイにあるこの太平洋地域の津波警報センターには、国立海洋大気圏局だけでなく、日本の気象庁の「北西太平洋津波情報センター」に、北米大陸の西岸やアラスカを監視する「西海岸・アラスカ津波警報センター」の3つがあります。

 

 ちなみに、これらを地図で調べてみると、オアフ島にありました。よく行く観光地で知られているワイキキビーチは飛行場から東の方へ移動しますが、こちらの施設は同じくらいの距離を西側に行ったところにありました。

 

地震津波の影響を発令する3つの組織の役割分担は?

 

 さて、元々1960年にチリで発生した地震によって、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が、「世界で連携して監視及び情報発信をしよう」として、ICG/PTWSが設立されました。このICG/PTWSは、ハワイにある3つの津波警報を発令する組織の連携を担っています。

 

 という訳で、ここまでで色々な名称の組織の名前が出てきたので、改めて分かりやすく整理したいと思います。

 

↓ チリ地震を機に全世界連携を取るためにICG/PTWSを設立

↓ エリアごとに分けて、3つの担当組織している。連携を取る。

 

 ちなみに、2つ目の「北西太平洋津波情報センター」は、日本の気象庁が日本の周りを中心とした、北西太平洋の地震と津波の監視をしています。

 

 それと、この3つの組織を見て疑問に思うことはないでしょうか? そうです、太平洋の周りの津波は監視しているのにもかかわらず、インド洋に関しての監視が含まれていないのです。

 

 確かに太平洋が地震の発生の殆どになりますが、数年前にインドネシアのスマトラ島沖で沢山の方が亡くなった地震による津波があります。では、そのインド洋はどういった団体が組織(監視)しているのでしょうか?

 

 実はこの辺については、「インド洋津波警報システム」という組織がありますが、2004年のスマトラ沖地震の時には、この組織はなかったのです。この地震を受けてその後2005年1月に、国連はインド洋洋津波警報システムを構築しようと決定したようです。

 

 ですが、実際に稼働が始まったのが2012年で、それまでの間は、PTWCや気象庁から技術支援や研修等を行っていました。その間の2004年~2012年までは、PTWCからの情報提供により、暫定的に津波による情報を得ていたようです。

 

 そして、前述した通り現在は同組織は完成しており、オーストラリア気象局(BoM)インド国立海洋情報センター(INCOIS)インドネシア気象気候地球物理庁(BMKG)3組織での情報提供になっています。

 

 話を戻しまして、冒頭で述べたように、日本では気象庁が津波の予報を行っています。ちなみに、エクアドルの地震に関しての、日本に到達するかの影響も気象庁が観測して発表しているようですね。

 

 正確には、「北西太平洋津波情報センター」の気象庁が、日本における地震や津波の情報発信をしているという事になります。

 

エクアドル地震の津波警報とPTWCについての記事-終わりに-

 

 さて、天災はいつどこで発生するかわかりません。なので、1番重要なのはどこの国で発生しようが、1人でも犠牲を出さないようにすることですね。そういった事もあり、ユネスコを中心として国際協力をすることにより、世界全部が地震や津波の情報をいち早く把握して、一つでも多くの命を防ぐ事が大切なのです。

 

 また、日本の気象庁も日本だけではなく、地震や津波における重要な役割を果たしているんですね。という訳で、最後になりますが、東海トラフ巨大地震の津波のシュミレーション動画を御覧ください。 (Youtube/静岡新聞ニュース公式チャンネルより)

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