[2016年]全国学力テストで東京都や大阪府の順位は?
こんにちは、トレンドボーイです。さて、2016年の4月に、全国の小中学校で実施された、全国学力テストの結果が公表されましたね。都道府県別に見れば、小学校では石川県、中学校では福井県がトップだったそうです。
この全国学力テストの結果を見て、”あれ? 東京都が1位じゃないの? 全国的に有名な小中学校が集まっているのにどうしてだろう?”と疑問に思いました。
そこで今回は、2016年の全国学力テストの結果について、東京都の順位や1位になれなかった理由、さらには昨年この全国学力テストで話題になった、大阪府などについて調べてみることにしました!
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2016年の全国学力テストの都道府県別で東京都の順位は?
さて、まずは今回の全国学力テストでの東京都の結果を確認してみると、小学校で9位、中学校で7位だったそうです。う~ん、確かに上位ですが、まだ納得いきません。実際に、2015年の通塾率の調査でも、小学校では東京が1位ですし、教育にも力を入れている家庭が多いはずです。
そこで、全国学力テストについてより詳しく調べてみると、なんとこの学力テストは、公立の小中学校が99.9%の参加率なのに対して、私立の小中学校の参加率は49.4%だったそうなんです!
なるほど、もしかすると東京の有名な私立の小中学校は、このテストに参加していないのかもしれませんね。なので、東京都の場合は、勉強に力を入れている家庭の子が、私立の小中学校に進学する傾向が他の都道府県に比べても強いので、この結果につながった可能性があります。
2016年は大幅に点数低下? 全国学力テストの大阪の成績は?
ところで、昨年の全国学力テストの結果で、大阪府が話題を集めたのをご存知でしょうか? そもそも、大阪府といえば、この全国学力テストでは下位を記録することが多かったんです。
しかし、2015年の全国学力テストの中学校の成績が、国語は前年の46位から38位にアップ、さらに数学は、前年41位から19位というまさに大幅なランクアップがあったんですね。
ところが、この大幅な成績の向上には”秘密”があったそうです。その秘密というのは、大阪府だけこの全国学力テストを、中学校の内申点の成績に含むことにしていたんですね。
つまり、この全国学力テストの点数が、通知表の評価に繋がるということなんです。この通知表の評価は当然高校入試にも影響するので、大阪府の中学生は、全国学力テストに向けて一生懸命勉強してという訳なんですね。その為に、平均点が大きく上昇したという話のようです。
しかし、この大阪府に対して文部科学省は、「学力テストの趣旨に反する」ということで、この制度は去年だけで廃止になりました。
そして、今回の2016年の全国学力テストの大阪府の成績は…、蓋を開けると国語が44位で数学が27位に。どちらもランクダウンして、平均正答率も昨年を大きく下回る結果になりました。
やはり、2015年の大阪は、全国学力テストの結果を中学校の内申点に含ませていたということもあって、みんな頑張っていたと言えるのかもしれませんね。
しかし、大阪府としては、2014年から独自の統一テストを実施するなど、教育に力を入れているようです。なので、今後がどうなるかにも期待ですね。
[全国学力テスト] 結果公表の問題点も? 今後は市町村ごと!?
さて、都道府県ごとに結果が公表されるこの全国学力テストですが、問題点も数多くあるようです。まず、このテストの結果が、正確に都道府県の小中学生の学力を表しているとは言えない点です。
これは、東京都の例でも言えますが、私立の小中学校の約半数が参加していないことから、すべての小中学生を対象にしたテストでは無いということですね。
それと、このテストの結果が、それぞれの県の小中学校の先生に、プレッシャーを与えることを懸念する声などもあります。実際に、この全国学力テストでしっかりとした成績を出すために、授業時間を使って過去問を行う学校もあるそうです。
それに、今現在は都道府県ごとに結果が公表されていますが、市町村ごとにテスト結果を公表する可能性も出てきたそうです。このように、テスト結果が市町村ごとに比較されるようになると、ますます成績の競争が激化してしまい、成績以外の学校での学びが阻害されてしまうのかもしれませんね。
それと、その他にもいくつかの問題点があるそうですが、どちらにしてもこれらの声は、この全国学力テストの結果を教育の場にうまく活かしきれていない現状から挙がって来ているようです。
しかし、石川県や沖縄県などの都道府県では、この全国学力テストの結果を受けて、より子どもたちの成績向上に向けた取り組みを行っています。さらに、今後はこの学力テストで一定の学力水準に満たない子ども達に対して、退職した教員などが補習などを行うことも考えられているそうです。
いずれにしても、子ども達がより多くのことを学ぶ機会として、この全国学力テストの結果をうまく活用していってほしいですね。
2016年の全国学力テストについての記事-おわりに-
さて今回は、全国の小中学校で実施された、全国学力テストの都道府県別の結果について、東京都や大阪府を中心にご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
このように、この全国学力テストを通じて、都道府県ごとに切磋琢磨して子どもの学力の向上に努めることは良いことですが、最終的に子ども達の学ぶことへの意欲が阻害されないような取り組みをしていってほしいですね。
という訳で、今回は以上となりますが、最後に全国学力テストで毎年上位にランクインする秋田県で導入されている、「スーパーティーチング方式」を積極的に導入している、大分県の説明動画を発見しましたので、こちらをご紹介してこの記事の締めとさせて頂きます。
筆者的には、優れた教科指導を持つ”スーパーティーチャー”と、担任がチームを組む「ティーム・ティーチング」というのは、結構理にかなっているように思います。秋田県の教育システムに興味がある方は、ぜひご覧ください。(Youtube/大分県教育庁チャンネルより)