節分とは? 子供向け(保育)にいわしと恵方巻きを説明する為に!
こんにちはトレンドガールです。さて、お正月が終わってホッと一息ついた頃にやって来るのが節分ですが、この節分と言えば、”お面を被って豆まきをすればOK”という風に思われている方が多いのではないでしょうか? 筆者も以前はそう思っていたのですが、実はそれだけではないんですね。
このお面と豆まき以外にも、そろそろこの時期に様々なお店で商戦が始まる『恵方巻き』などがありますし、その他にも、節分に魔除けとして使用される『柊鰯(ひいらぎいわし)』などもあります。
というか、そもそも節分とは、一体どのような意味があり何の為にやるのでしょうか? それに、”恵方巻きとかはコンビニで見るから知っているけど、柊鰯ってなんだ?”という方も中にはいらっしゃるかと思います。
という訳で今回は、そんな節分行事についての気になるあれこれを調べて見ましたので、今からその詳細について詳しく書いて行きたいと思います。(筆者と同じく幼稚園児(保育園)や小学生位のお子さんがいらっしゃる方は是非とも参考にして頂き、そのあと子どもに分かりやすく説明してあげて下さい!^^)
このページの目次
恵方巻きはいつから販売された? 起源は江戸時代?
さて、私が小さい頃は節分になると玄関に柊鰯を飾り、豆を撒いていましたが、幼心ながらに、柊やイワシなどを飾るという行為がなんだか不思議で、毎年”なぜ玄関にお魚を飾るのだろう”と思っていました。だって不思議じゃありませんか? 頭だけのイワシと葉っぱを玄関に飾るなんてw
でもそんな柊鰯と豆まきがセットになった節分の行事から、いつの頃からか我が家ではこの柊鰯だけが姿を消し、豆まきだけが残りました。そして、その後に突如現れたのが恵方巻きです。
今では恵方巻きと言えばコンビニなどで毎年宣伝されてますし、食卓に並ぶのも普通かと思いますが、当時この恵方巻きがスーパーに並ぶようになったばかりの頃の私は、”節分と言えばいわしと豆まき!”という考えが邪魔をして、最初の頃は全くと言って良いほど受け入れる事が出来ませんでした。
更に、自分の中で勝手に「恵方巻きと言えば関西の方の風習で東京の風習ではない!」と結論付けていましたね。要するに、ハロウィンなどと同じで、この恵方巻きも昔から今のように、スタンダードなものとして全国的に定着していたという訳ではなかったんですね。
ちなみにですが、この恵方巻きの前身は、『太巻き』や『丸かぶり寿司』などと呼ばれていたようです。江戸時代後期から明治始め辺りが発祥だそうで、その後現在の恵方巻きとしては、まず1980年代に入り、ファミリーマートが『節分巻き寿司』として販売を始めて、その後セブン-イレブンが、「丸かぶり寿司 恵方巻」として1998年頃から全国展開していったそうですね。
う~ん、なるほど。意外や意外、名前が変わったとはいえ、昔から日本で節分の日にこの恵方巻きは食べられていたんですね~。
話を戻しまして、そんな私もある時ふとスーパーのお惣菜コーナに並んだ、まるまると大きい太巻きからたっぷりの具がイクラと一緒にはみ出たのを見て、ついたまらず買ってしまいました。それがわが家での恵方巻きの始まりだったのです。
そしてその後、結婚をして母になり、子ども達と一緒に節分には豆まきをして、恵方巻きを食べるというスタイルでやってきましたが、昨年”子ども達も小学生なったことだし”と思い立ち、我が子に「節分には何をするか知っている?」と質問することにしました。
長男「豆まき、豆を炒る、鬼は外、福わうち」
また、別の時に次男にも同じ質問をしてみました。
次男「文章書くんでしょ?」
私「え!? それ七夕でしょう?」
次男「違った。豆を撒くんだ。」
毎年豆まきしてるというのに、次男の回答にはびっくり! “幼稚園で鬼のお面作ったりもしたよね…^^;”と思いつつも、確かに私自身も何も言わずに食卓に恵方巻きなどを並べていましたし、柊鰯においては子供が産まれてからは一度もやった事がありませんでした。(そりゃ子供たちも習慣をよく知らないはずです。)
という訳で私は”これはダメだと”と思い立ち上がる事にしました。ということで、前置きがちょっと長くなりましたが、急いで我が子に節分を教えるべく、この節分行事について再度詳しく調べて見ることにしました。
そもそも節分とはなに? 意味や由来は?
さて、ほとんどの季節の行事には、健康や豊作祈願、それと、様々な害悪から身を守るといった人々の願いが込められていますが、では節分に関してはどうなのでしょうか? その辺が気になったので調べて見たところ、どうやらやはり同じような感じで、「魔除け」や「厄払い」といった意味が込められているそうですね。
ちなみに、この節分の由来などについても気になったので調べてみたところ、その起源としてはどうやら中国がルーツのようです。新年行事として邪気を寄せ付けない為に節分を行っていたとのことで、その後日本に伝わって、江戸時代あたりから普通の家庭でも節分行事を行うようになっていったとのことですね。なるほど。
という訳で次に、そもそもなぜこの節分を節分と呼ぶか?についてですが、これは漢字を見たままの通りで、「節(季節)を分ける」という意味からだそうです。
ちなみに、立春と言えば皆さんご存知の通り、一年の最初の季節の変わり目ですが、旧暦の昔は新年を意味していたようで、だからこそ重要であり、その立春の前日に節分行事を行うことで、厄を落として綺麗な状態で新年を迎えようという考えに繋がったようですね。
そしてその他にも、この立春の前日に節分を行うようになったのは、季節の変わり目には邪気が入ってきやすいと考えられていたようで、「その変わり目に鬼を退治してしまおう」という事からだそうです。
なぜ節分にひいらぎいわしを飾るの? 作り方は?
さて、とりあえず節分行事が「魔除けの為」といのは分かりましたが、ではどうして豆まきをしたり柊鰯を飾ったりするのでしょうか?(それに、恵方巻きを食べる理由なども気になりますよね。)
という訳で、まずこの中から柊鰯について調べて見ましたが、柊鰯とは文字通り”ひいらぎ”と”イワシ”を使った物です。関西地方では「やいかがし」とも言われているそうですね。
では、そもそもなぜ柊とイワシなのでしょうか? その理由ですが、調べて見たところ、どうやら柊はそのトゲで鬼(邪)をやっつけるという意味があるようで、イワシはその強い臭いからか、悪いものを臭いで追い払うという意味があるんだそうです。(ちなみにですが、地方によっては髪の毛やネギやニンニクなどを飾る所もあるようです。)
ではこの柊鰯ですが、一体どのようにして作るのでしょうか? この辺が気になったので、Youtubeなどで動画があるのか調べて見たら発見しました。(以下参考動画)
この動画の通り、作り方としては、まずイワシの焼き魚の骨と身を取って頭だけにします。後はイワシの頭に柊の枝を挿すだけです。食べるついでに作れちゃうのでかなり簡単ですね。後はこれを玄関に飾ります。
節分に恵方巻きを食べる理由は? 福の神との関係は!?
次に、節分の日に恵方巻きを食べる理由についてですが、こちらはどうやら、節分の日に恵方(その年の運気のいい方向)を向いて太巻きを食べると、無病息災でいられるといういわれがあるからだそうですね。
ちなみに、何故その年によって運気の良い方向が変わるかと良いますと、それは福を司る『歳徳神(としとくじん)』という神様の位置が、毎年変わると言われているからのようです。この歳徳神様のいる方角で事を行うと「万事に吉」と言われ、とても縁起が良いのだそうです。
それと、恵方巻き自体も、大きい海苔でご飯とたっぷりの具を包んむことで、しっかりと福(たくさんの具)を巻き込むという意味があるようですね。その福ごと丸かじりすることで、幸せをいっぱい貯め込む事が出来るという訳なんです。
なので、この恵方巻きを切ってしまうと「縁が切れる」という解釈になってしまうそうなので、食べる際は切らずに丸かじりした方が良いとのことです。それと、中の材料は「これ」といった定義されていないので、好きな材料を入れる事が出来るそうです。
※【参考文献】年中行事コツのコツ(冬から春のしきたり)/リブリオ出版
余談ですが、日本では海苔で幸せをくるむという意味の太巻きですが、アメリカでは黒をあまり好まず、海苔を内側にしてご飯を外に出して巻く「カリフォルニアロール」という海苔巻きが、”sushi”としてスーパーに沢山並んでいます。文化が違うと全く意味が変わってくるので不思議ですね。
節分に豆まきをする意味ってなんだ? 豆打ち?
さて、節分に豆まきをする事は周知の事実ですし、改めて説明するまでも無さそうですが、でも意外と節分に豆まきをする本当の意味や理由などを知っている方は少ないのではないでしょうか?
普通に考えれば、見たままで、”豆で鬼を退治する為だろう”と思いますが、実はその裏には結構深い理由があるんですね。という訳で、今からその辺について説明したいと思います。
まず、節分に豆まきをする理由についてですが、ズバリこれは目に見えにくい災害や疫病を祓う為です。もう少し詳しくお伝えしますと、この目に見えにくい災害や疫病を、鬼に例えて豆で追い払っているという訳なんですね。要するに、節分自体の意味合いとほぼ同じなんです。
それと、先ほどお伝えした通り、節分は季節の変わり目に入ってくる邪気を取り祓う為に始まったものですが、その起源としては追儺(ついな)という宮中行事が始まりだと言われています。この追儺で「豆打ち」という物が行われていたんですが、それが今の豆まきのルーツと言われています。
それとこの他にも、豆自体にも意味があり、この豆を含む穀物全般は、昔は「魔除け」効果があると信じられてきたんですね。あとは、「豆=魔目(まめ)」という風な解釈もあったようで、この豆を鬼の目に投げる事で、魔を滅する(魔滅)に繋がると考えられていたそうです。
ちなみに、昔の節分の夜は、12粒の豆を囲炉裏の火の周囲に並べ、焼け具合でその年の作物の出来を占ったりもしていたようですね。う~ん、こうやって色々と知ると、ただ単純に投げていた豆も、今年はその意味を考えながら投げる事が出来そうです。
節分を子供向け(保育)に分かりやすく説明するには?
さてここまで、節分に豆まきをする理由や柊鰯を飾る理由、それと他にも、恵方巻きを食べる理由などが分かりましたね。では、これを分かりやすく子供に伝えるには、一体どうすれば良いのでしょうか?
で、ちょっと考えてみた結果、やはりまずは聞かせるよりも、自分で実際にやらせて見るのが覚えやすいかなということで、ちょっと一足早いですが、予行演習として一緒に柊鰯を作って見ることにしました。
先ほどお伝えした通り、準備するものはイワシと柊の葉のみですが、まず困ったのが柊の葉。どこに咲いているのかさっぱり分からなかったので、ネットで柊についてどんな葉か調べたものを、まず子供に見せてみました。
すると「庭に生えているよ」と即答が。その答えにちょっとびっくりしましたが、早速摘み取る事にします。(画面の前の皆さんは、近場に無ければスーパーやお花屋さんなどでも売られていますので、そちらを利用して下さい。)
話を戻しまして、その際に「なんで節分の鬼退治に柊の葉なんだと思う?」と質問すると、「んー触ると痛いから?」という答えが返ってきました。この辺はその見た目からか、やはり直感的に分かるんですね。
次にスーパーに行って、魚売り場の前へ行きました。サンマやアジはよく買うのですぐ分かるのですが、やはりイワシとなると、どれがどれだか子ども達はよく分かっていない様子。なので、「ヒント、アジより小さいの」と言うと、長男が「これだ!」と見事当てました。
早速帰って来てイワシを焼き、身を取って柊の枝に刺しました。(思っていたよりも、柊の枝を頭に刺すのに苦労しますので、画面の前の皆さんは、そこを事前に抑えておくと良いでしょう。)
で、終わった後に、「いわしの頭触った指汚くなっちゃったね。匂いを嗅いでみてごらん?」と言うと、鼻に近づけて、「うぇ~」と顔をしかめました。「きっと鬼はこの臭いが嫌で寄り付かないんだね。」と教えると納得したようです。
そして最後に、メインの恵方巻きの登場です。「ほら、こんなに美味しそうな具を海苔でくるんで、それをパクっと食べれば幸せがやって来そうしょ?」と説明すると、次男は頷きながら美味しそうにほうばっていました。
と、予行演習ではここまで丁寧に説明したので、本番では今回勉強したそれぞれの意味なども含めて、詳しく子どもに伝える事が出来そうです。画面の前の皆さんも、是非このやり方を参考にして見て下さいね。
やはり、実際にやりながら教えると、子ども達の覚えも早いと思いますし、何よりも忘れないと思いますので。それと、今年は皆さんも、それぞれの意味などについてお子さんに聞かれてもすぐに答えられるはずです。^^
節分について子供に説明する為に-記事の終わりに-
さて今回、実際に作ってみた柊鰯ですが、行事で使った飾りなどは、そのままゴミ箱に捨てるのは何か気が引けてしまいます。何故なら一緒に作って飾った物が、そのままポイッとゴミ箱に捨ててあるのを子供達が見たら、きっとがっかりしてしまうからですね。
なので、日本の伝統文化をお子さん達に伝える際には、そういった細かな部分にも気を配ると良いかなと思います。
それと恵方巻きについてですが、先ほどお伝えした通り、この恵方巻きと命名したのはセブン-イレブンですが、マーケティングとしては大成功ですよね。でもそうやって、昔の文化や習慣を親しみやすいように形を変えつつ、現代に残そうとしてくれる所は感心したい所です。
それと、今回この記事を書いた筆者自身も、廃れつつある風習や文化などに目を向けつつ、更にその意味を考えながら情報発信して行きたいものです。
という訳で最後に、この節分の行事を分かりやすくまとめて見たいと思います。^^
- 1.玄関から入って来ようとする邪気を豆まきや柊鰯で退治!
- 2.それ以外の窓から入ってくる邪気を豆まきで追い払う!
- 3.歳徳神のいる恵方を向きながら恵方巻きを食べる事で福を丸ごと頂く!
以上となります。最後までお読み頂きありがとうございました!※以下、実際の節分の様子を収めた動画です。(Youtube/朝日新聞デジタル公式チャンネルより)