セレクトセール2017の結果速報は? DMMが馬主アプリをスタート?
こんにちは、トレンドボーイです。さて、画面の前の皆さんは、DMM.comという会社をご存じでしょうか? というか、有名なので、知っている方の方が大半でしょうね。
主にこの会社は、動画配信やオンラインゲーム事業を始めとして、3Dプリントサービスやオンラインでの英会話サービスなど、多岐に渡る事業を展開して成功している会社です。(ビートたけしさんや矢作兼さんらが出演している、CMを観たことがある方も多いのではないでしょうか?、)
そんなDMM.comですが、今年の7月10・11日に行われたサラブレッド市場「セレクトセール」にて、1億円を超える馬を3頭も購入したことでも話題となりました。
そして、そのセール当日に、メディアを通じてクラブ法人組織を新たに立ち上げ、競馬界に参入することが発表されたのです!
これにより、競馬界も大きな衝撃を受けたのですが、数々の事業を運営しているDMMに期待する声も多くあります。ただ、従来のクラブ法人とは一線を画すその手法に、賛否両論があるのも事実なのです。
そこで、今回は、セレクトセールの結果速報後に競馬界への本格参入を発表したDMM.comについて、詳しく調べた結果をご紹介させて頂きたいと思います。(馬主アプリの事や、今後の展望などについても併せてお伝えしていきます。) それではスタート♪
このページの目次
セレクトセール2017の結果速報は? 馬主アプリ「DMMバヌーシー」?
※以下Twitterより参考画像入りツイートを引用
【セレクトセール当歳・速報】キタサンブラックの全弟・シュガーハートの2017は1億4500万円!落札者は(株)DMM.com。超良血馬を獲りに行くDMM旋風が止まりません!https://t.co/oGSQeXWEc6 #競馬 #セレクトセール pic.twitter.com/ple4nMmHuw
— 競馬ラボ (@keibalab) July 11, 2017
さて、それでは、今回のセレクトセールにて3頭の高額馬を購入したDMMですが、新規事業のクラブ馬主法人については、まだ全容が解っていない部分もあります。という訳で、ここでは現時点で判明していることについてご紹介していきます。
まず、セール初日にこの日の目玉と言われていた「ラヴズオンリーミー2016」ですが、1億6000万円で落札されています。
この馬の兄は昨年ドバイにてG1勝利をした「リアルスティール」なんですが、その全妹ということで8000万円からスタートし、他の有力馬主の方々と激しいセリで争ったのです。
また、その落札者が「DMM.com」ということで、メディアから大きな注目を集めることになりますが、次の日の当歳馬(0歳馬)のセリでも大きな動きを見せるのです。
G1を6勝した「ジェンティルドンナ」の全妹を3億7000万円、昨年の年度代表馬である「キタサンブラック」の全弟を1億4500万円で落札し、2日間で計6億7500万円という売買価格には、大きなインパクトを与えることになりました。
更に、そこでDMM.comの取締役である野本巧さんから、「DMMドリームクラブ」というクラブ馬主法人を立ち上げることが発表されたのです! これには多くの方々が驚き、またDMMの新規事業として期待の声が挙がりました。
ちなみに、今回落札された3頭は全て兄弟馬が活躍している「良血馬」ですので、競馬ファンの方以外でも名前が知られています。そんな良血馬が1口数万円で馬主気分を味わうことができるということで、かなり話題になっているようですよ!
ちなみに、今年の4月には、DMMは既にJRAの馬主資格を取得しており、今月中にも「DMMバヌーシー」という1口馬主専用アプリのサービスがスタートする予定です。
また、1歳馬の募集についても近日中に発表され、当歳馬は早くて2019年デビューですので、募集は2018年1月からを予定しているそうです。
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DMMドリームクラブの画期的なシステムと今後の展望とは?
さて、今月にクラブ馬主法人を立ち上げると発表したDMMですが、実は相当前から計画されていたことが分かりました。
実は、昨年のセレクトセールにてG1レース2着の実績がある「デニムアンドルビー」の全弟が1億9000万円で落札されました。その落札者が「ドリームファーム」ということだったのですが、これがDMMの関連企業であることが後日判明したのです。
また、DMMの会長である亀山敬司さんと、取締役の野本巧さんが馬主資格を取得しており、昨年には窪田康志さんから名義変更されて、競走馬を2頭所有しています。これは、競馬界でのコネクション作りとみられています。
なぜかと言いますと、競馬界というのは非常に閉鎖的な社会なので、いわゆる新規参入がしにくいと言われているからです。そこで、実績のある有名馬主の方と関係を持つことで、セリ以外でも競走馬の購入をしやすくする事ができるのです。
ちなみに、窪田康志さんは実業家の方で、以前は株式会社AKS(AKB48の運営会社)の代表取締役社長を務めていました。そして、DMMはAKB48の動画を独占配信しているので、元々繋がりがあったとみられます。
また、窪田さんは、以前に1口馬主クラブ法人の「大樹レーシングクラブ」の代表取締役でもあったので、そのノウハウを伝えることも出来ると思われます。
話を戻しまして、このような動きを見せているDMMですが、ドリームクラブの募集方法についても大きな話題となっております。それは、既存のクラブ法人とは一線を画すもので、実はいろいろ賛否両論が巻き起こっているのも事実です。
その大きな理由としては、競走馬の代金と月々にかかる維持費をまとめて募集価格にするという、「前金システム」です。また、募集口数も1万口というのも、40~500口という既存のクラブ法人に比べると、配当のリターンが少ないと言われています。
そんな事もあり、ネット上では「競走馬の代金以外の経費を募集価格に含めるのはどうなの?」といった疑問などもあるようですが、DMM側は「6歳末での引退を想定して、その維持費を含めて募集しますが、予定より早く引退したら返金し、それより長く現役を続けたら、それまでの賞金を維持費に充てる」と説明しています。
それでも納得のいかない方の理由としては、「競走馬というのは必ずデビュー出来る訳ではないので、維持費を前金で収めるのは難しい」という意見ですね。これは、競馬に詳しい方なら分かると思いますが、脚の故障などで一度も出走しないまま終わるといったことも珍しくはないのです。
ただ、そういった意見がある中で、「毎月の請求書が来て支払う手間が省けるのがいい」といった意見もあるようです。こちらは、競走馬のリスクよりも利便性を重視する、ライトなファンの方々かもしれませんが、一定数こういった意見があるのも、また事実のようですね。
このように、サービスが始まる前から賛否両論のある「DMMドリームクラブ」ですが、これが定着するとDMMがクラブ法人のスタンダードとなる可能性も秘めています。
何故なら、今まではHP上で競走馬の画像や動画を確認し、カタログで選んで申し込みをするといった形でしたが、それがネット上で申し込みを全て完結出来るようになったり、愛馬の様子をアプリ(DMMバヌーシー)から確認する事が出来るようになるからです。
そんな事もあり、IT企業の最大手であるメリットを十分に活かして、今後は競馬界に新しい風を巻き起こしてくれるであろうDMM.comに、期待する声が大きいようですね。
また、上記で紹介した取締役の野本さんですが、Facebook上で「(今回のDMMドリームクラブは)投資やギャンブルというよりも、感動体験の共有をテーマとしている」とおっしゃっていましたので、やはり従来の1口馬主ではなく、「配当型のクラウドファンディング」に近いサービスと捉えた方が良さそうですね。
DMMが新規参入した事業の内容や今後について-終わりに-
さて今回は、DMM.comが新規参入したクラブ馬主法人について、セレクトセール2017の速報結果からの経緯や、今後の展望などについて、詳しくご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
このように、今回筆者が色々と調査してきた結果分かった事として、このサービスのターゲットは、競馬ファンだけでなくライトなファンも取り込もうとしている点ですね。
そういった事もあり、活躍した兄弟馬を高額で購入し、募集価格が高くても口数を1万口にすることで、数万円で馬主の気分を味わえるというシステムを作り上げているのでしょう。
それに、「DMMバヌーシー」というアプリを使い、愛馬の様子を確認するのも、今の時代に合っていると思います。
ちなみに、現時点では2歳馬が4頭の募集、1歳馬が5頭の募集を行うそうで、競走馬の1口馬主になるには、DMM.com証券の口座が必要となります。こちらの口座で支払いを行い、レース毎に配当金を受け取るシステムとなっているようです。
いずれにしても、まだまだ発表されていない部分はありますが、少しでも興味を持たれたのであれば、7月29日又は8月5日に「DMMバヌーシー」のサービスが始まりますので、その時に詳細を確認して見てはいかがでしょうか?
という訳で、今回はこれにて終了します。最後までご覧頂きありがとうございました!
※ラストに、DMMバヌーシーのデモ動画がありましたので、こちらをご紹介させて頂いて、今回の記事の締めとさせて頂きます。何かゲームのような仮想現実感がありますね!(゚д゚) (YouTube/ITmedia公式チャンネルより)