大谷翔平がメジャー移籍できない理由とは? 評価? 年齢?
こんにちはトレンドボーイです。さて、今季は右足首の故障及び左大腿二頭筋肉離れという怪我が続いている大谷翔平選手ですが、今オフでのメジャー移籍が難しくなったとアメリカのメディアで報道されています。
これは、今季の怪我が理由のように思われますが、どうやらそうではないようですね。それに、投手として1軍で投げていないので、「肩は消耗品」というメジャーの考え方からすると、どちらかというと獲得するにはプラスの面が強いです。
では、なぜ今回このような報道が流れたかというと、大谷選手の評価が下がったのではなく、メジャーリーグの規定が要因のようです。実は、日本ではあまり知られていないのですが、メジャーで海外選手を獲得するには様々なルールがあるのです。
そこで今回は、大谷翔平選手がメジャー移籍するのに立ちはだかる新労使協定(年齢などのルール)や、投手・野手の二刀流で活躍できるのか海外での評価などについて、詳しくご紹介していきます。
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大谷翔平がメジャー移籍できない理由は年齢のせい?
※以下、北海道日本ハムファイターズの公式Twitterより引用
今日は大谷 翔平選手の誕生日!おめでとうございます!#lovefighters #宇宙一のその先へ #HappyBirthday pic.twitter.com/18DxP6epnk
— 北海道日本ハムファイターズ公式 (@FightersPR) July 4, 2017
さて、まずは、これまでの経緯や昨年の流れを踏まえてご説明していきます。2016年のオフに行われた契約更改で、大谷翔平選手は来年(2017年)にもメジャーへ挑戦することを球団から容認されたと発表しました。
プロに入ってからこれまで「メジャーに行きたい」という言葉をあえて封印してきた印象がありましたが、元々はドラフトの時点で「メジャー一本」という姿勢をみせていたのです。
ですが、球団関係者のプレゼンや、栗山英樹監督からの「誰も歩いたことのない道(二刀流)を歩こう」といった言葉を受けて、北海道日本ハムファイターズへの入団を決めました。ただ、この件に関しては、大きな波紋を呼ぶことになるのです。
ある球団の監督は、「大谷がメジャーに行くというから、能力があるのを分かっていても指名を回避した。こんなことは許されない」とドラフト制度そのものに疑問を投げかけていました。
また、前年のドラフトで、巨人と相思相愛だった菅野智之投手を強行指名して、くじで勝ち取ったのも日本ハムだったことで、色々と球界をざわつかせていたのは事実ですね。
そういった経緯で入団した大谷選手でしたので、ファンの間では「いずれメジャーに行って活躍するだろう」という共通認識でいたのです。
ですが、昨年12月に新しくなった労使協定によって、状況が一変するのです。内容としては、メジャーリーグの各球団が海外から選手を獲得する際に、550万ドル(約6億500万円)の獲得上限金額が設定され、免除されるには「25歳以上かつ6年間のプロ野球選手としての経験が必要」となったのです。
それにより、1994年7月5日生まれの大谷選手は現在23歳ですので、新しい労使協定をクリアする(制限のない大型契約を結ぶ)には、2019年まで日本でプレーしないといけなくなったのです。
ちなみに、以前の協定は「22歳以上または5年間のプロ経験」でよかったので、今オフにメジャー移籍しても何も問題はありませんでした。
では、なぜメジャーの各球団が頭を悩ませているかというと、現地時間の7月2日から国外のFA選手との契約が解禁となり、それぞれ550万ドルという範囲内で来季の選手契約を結んでいるのです。それにより、今オフで大谷選手を獲得するには、残りの少ない契約金で獲得するしかないのです。
今季の年俸は2億7000万円と言われている大谷選手ですから、普通にいけば3億ドル(330億円)以上の大型契約を結んでもおかしくないのに、年齢や獲得上限金額がネックとなっているのです。
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二刀流に挑んでいる大谷翔平の海外での評価について
※大谷翔平二刀流 その軌跡と挑戦 [ 週刊SPA!編集部 ]
それでは、日本での実績を積み重ねてきている大谷翔平選手ですが、海外での評価はどうなんでしょうか? 高校時代からメジャーのスカウトが視察にきていますし、ファイターズのキャンプもアリゾナで行われているので、その動きを見たどの球団も、喉から手が出るほど欲しいのは間違いないようです。
ただ、日本で起用されているDHを解除して、投手と打者の二刀流についてはまだまだクリアしなければならない課題もあります。もちろん、投げては165km・打ってはパワーのあるスイングを披露しているので、どちらの能力も疑う余地はないです。
ですが、日本と違ってアメリカは中4日で先発ピッチャーのローテーションを回すのが主流ですので、将来的にはどちらか一本に絞らないといけないと言われているようですね。
ただ、ここで非常に興味深いことがありまして、筆者がいろいろと調べた結果、MLB(メジャー)では投手の評価が高く、NPB(日本)では打者の評価が圧倒的のようです。やはり、プロの見方も国によって随分と違うようですね。
ちなみに、投手としての評価が高いアメリカでは、「一生に一度お目にかかれるかの才能」と言われています。また、野球の神様と呼ばれているベーブ・ルースと比較しているメディアもありました。とにかく規格外の選手に間違いはないようですね。
大谷翔平のメジャー移籍や海外での評価について-終わりに-
さて今回は、二刀流で活躍している大谷翔平選手のメジャー移籍に関する事について、年齢などのルールや海外での評価などについてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
ダルビッシュ有選手や田中将大選手のように、大型契約を勝ち取るには、現行のルールだと後数年ほど日本でプレイするしかありませんが、お金ではなく夢を追いかけるならば、来年からメジャーで活躍するのが良いでしょうね。
筆者は札幌在住で、実はファイターズファンなので、大谷選手には新球場が出来上がるまでは居てほしいという願望がありますが、ダルビッシュのように北海道からアメリカで活躍するような選手も見たいという想いもあります。
とにかく、まずは今抱えている怪我を1日でも早く治して、万全の状態で頑張ってもらいたいですね。
という訳で、今回はこれにて終了します。最後までご覧頂きありがとうございました!
※最後に、ファイターズの選手達が出演しているCMのメイキング動画がありましたので、こちらをご紹介させて頂いて、今回の記事の締めとさせて頂きます。(YouTube/北海道日本ハムファイターズ公式チャンネルより)