名古屋では大晦日にすき焼きを食べる風習がある? なぜなの?
こんにちは、トレンドボーイです。さて皆さんは、名古屋を始めとする一部地域で、大晦日にすき焼きを食べる風習があるのはご存知ですか?
筆者は生まれも育ちも東京なのですが、そのような風習は全く無かったですし、聞いた事も無かったので正直びっくりしましたが、どちらにしても何故大晦日にすき焼きを食べるのかが気になりますね。
そこで今回は、名古屋を始めとする一部地域で、一体なぜ大晦日にすき焼きを食べる風習があるのか?という部分について、詳しく調べて見ることにしましたよ!
この記事を読んでいただくと、その歴史的な背景についても詳しく知る事が出来ますので、ぜひ最後までご覧下さいね^^ それではスタート!
このページの目次
名古屋では大晦日にすき焼きを食べる風習がある!
さて、冒頭で、名古屋を始めとする一部地域では、昔から大晦日にすき焼きを食べる風習があると書きましたが、その中でもやはり一番歴史的な部分と関係がありそうなのは、名古屋でした。(ちなみに、名古屋以外でも、中部地方全般で食べる地域が多いようですね。)
で、その詳細としては、名古屋では、昔からすき焼きに牛肉ではなく鶏肉(名古屋コーチン)を使うことが多かったようで、その鶏肉を十分に鉄鍋で焼く事を「ひきずり」と呼んでいたようです。
ちなみに、農林水産省の日本各地の郷土料理を紹介するページによると、やはり名古屋ではすき焼きの事を「ひきずり」と呼んでいるようで、更に大晦日に食べるとまで書かれています。
それと、大晦日にこの「ひきずり」を食べる事によって、年の瀬までにひきずっていた要らないものを、新年に持ち越さずに新たな気持で迎えるといった感じの事も書かれていますね。つまり厄落としみたいな感じで食べられているという訳です。
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という訳で、以上のことから、名古屋では「ひきずり＝すき焼き」で、やはり大晦日に食べる風習があるという事が分かりました。
ちなみに、愛知県のすき焼きは、上記の通り一般的に名古屋コーチンが使われていますが、そこに津島市越津町で採れる「越津ネギ」を入れるそうですね。
大晦日にすき焼きを食べるようになったのはなぜ?
さて、前項で、名古屋では大晦日にすき焼きを食べる風習があり、厄除けの一貫として食べられているという事まで分かりましたが、ではいつ頃からなぜ食べられるようになったのでしょうか?
その辺について詳しく調べてみたところ、まず時期的なものとしては、恐らくどんなに古くても江戸時代以降ではないかと思われます。これは何故かと言いますと、まず「ひきずり」と一緒に食べられている越津ネギの栽培が始まったのが、江戸時代頃ではないかと言われているからです。
ちなみに、名古屋コーチンが作出された(生まれた)のが、明治時代以降という事ですが、いずれにしても、現時点としては、仮に名古屋コーチンが生まれる以前から食べられていたとしても、どんなに古くても江戸時代以降という結論に達しました。(一番有力なのは明治でしょう。)
で、何故食べられるようになったのか?という部分については、こちら色々と調べてみたんですが、結局分からずじまいでした。
まぁでも、日本は昔から農耕民族で、豊作祈願や豊作への感謝の印としてだったり、あとは厄除けの一貫として、神へのお供え物や郷土料理を食べる習慣がありましたから、この「ひきずり」に関しても、そういった農耕的な部分から生まれたでしょうね。
大晦日にすき焼きを食べる由来についての記事-終わりに-
さて今回は、名古屋を始めとする一部地域で、大晦日にすき焼きを食べる風習があるという事で、その理由と共に詳しく調べて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
ちなみに、中部地方以外にも、関西の一部地方や沖縄などでも、大晦日にこのすき焼きを食べるという記述もチラホラと見かけました。
あとは、新年にすき焼きを食べる風習がある所などもあるようですね。これは何故かと言いますと、新年に神様へお供えする、おせちやお餅などのごちそうと一緒に食べる事によって、ご利益を得るという考えの元、食べられているようです。
要するに、新年に年神様への感謝と共に食べて、ご利益を得るという考え方ですね。
話を戻しまして、いずれにしても、このすき焼きというのは、食べた後にうどんを入れて楽しむ事も出来ますので、年末の年越しうどんと併せて食べても良さそうですね^^
筆者は、今回「ひきずり」に関する情報を新たに得たので、今年の年末は名古屋コーチンを使って実際に食べて見ることにしました! 皆さんもぜひ試してみて下さいね!
という訳で、本日の記事は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました!
※ラストに、今回ご紹介した「ひきずり」を作っている動画を発見したので、参考程度にご覧になってみて下さい^^ (Youtubeより)
