2017年の東京の灌仏会(花祭り)の会場は? 護国寺と増上寺?


 

 こんにちはトレンドガールです。さて、皆さん「灌仏会(かんぶつえ)」ってご存知ですか? この灌仏会は、別名「花祭り」などともいわれる仏教の行事の一つですが、花まつりと言っても、綺麗なお花を見ながらお弁当を食べるという訳では無いようです。

 

 そこで今回は、この灌仏会とはどのようなものなのか?ということや、東京の主要会場の一つである護国寺増上寺について、どのようにアクセスするのか? ということなどについて、詳しく調べて見ることにしました。(2017年の灌仏会情報についても調べてみました!)

 

このページの目次

灌仏会(花祭り)とはどんな行事? お釈迦様に甘茶をかける!?


画像はイメージです。(フリー素材サイト/fhoto-acより)


 

 さて、まずは「灌仏会」についてですが、一体どのような行事なのでしょうか? ちなみに、こちらは別名「花祭り」と呼ばれていて、その他にも、「降誕会(ごうたんえ)」や「仏生会(ぶっしょうえ)」、「浴仏会(よくぶつえ)」などとも呼ばれているそうです。

 

 また、その他にも「龍華会(りゅうげえ)」や「花会式(はなえしき)」という別名もあるそうですが、名前からなんとなくどのような行事なのか想像出来そうですね。

 

 で、さっそく調べてみた結果ですが、どうやら灌仏会とは、メインとしてはお釈迦様の誕生を祝うための行事なんだそうです。つまり、仏教で言うクリスマスのようなものということですね。

 

 ところで、画面の前の皆さんは、お釈迦様の誕生日っていつかご存知ですか? 実は、今から約2500年前の4月8日だと言われているそうですね。ちなみに、日本では中国暦で伝えられた為、毎年この日付になっているそうですが、仏教の本国であるインド暦では、2月15日に祝うんだそうです。

 

 また、前述した通り、灌仏会は基本的に4月8日とされていますが、月遅れで5月8日に行うお寺もあるそうですね。ちなみに、お釈迦様が生まれた時の言い伝えは諸説あるようですが、その一つにはこんなお話しがあります。

 

 お釈迦様は釈迦族の王子として生まれるのですが、実は母親の麻耶夫人には、それまで子宝に恵まれなかったんだそうです。ですが、ある日「6本の牙を持つ白い象が天から降りてきて、彼女の右脇から体の中に入ってくる」という夢を見たと言います。

 

 これは夢占い師によると、「お世継ぎ誕生の兆し」と言うことで、しばらくするとその占い通り、麻耶夫人はご懐妊されたそうです。

 

 そして、出産するために里帰りをする途中で、ルンビニ園(現在のネパール南西部とインドの国境近くにあるルンミンディ村)に立ち寄ったところ、なんと麻耶夫人の右脇の下からお釈迦様が生まれたということなのです!

 

 なんでも、右脇は武力の象徴でもあるそうで、インドでは王族の人たちは、右腕や右脇から生まれたと伝えられていることが多いんだそうですね。(えっ!? 結構衝撃的です…。^^;)

 

 さらに、お釈迦様が生まれた時に、9匹の龍(九頭竜・くずりゅう)が現れ、その際に「甘露(かんろ)」の雨が降り注いだとも伝えられています。(この甘露がいわゆる聖水だとされて、お釈迦様にかける甘酒の由来だとも言われているようですね。)

 

 そして、お釈迦様は生まれてすぐに7歩ほど歩き、右手は天を指し左手は地を指して「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言ったことでも知られています。

 

 ちなみに、これは“この大宇宙(天上天下)で、私たち一人一人の命はどれもかけがえのないもので、尊い(唯我独尊)ということを意味しているんだそうです。

 

 そんな訳で、灌仏会では、ルンビニ園に見立てた花御堂(はなみどう)に、生まれたばかりの天と地を指さしたお釈迦様を祀り、尚且つ柄杓で甘露に見立てた甘茶を注いで拝むという訳なんですね。(お寺によっては、参拝者にこの甘茶を振る舞う所もあるんだそうですよ。^^)

 

 ちなみに、甘茶をかけるようになったのは江戸時代からということで、それまでは五香水や五食水と呼ばれる香水が使われていたようです。

 

東京の灌仏会(花祭り)は護国寺と増上寺へ! アクセス方法は?

 

 さて、灌仏会について理解を深めたところで、次はどこで行われているのかについて見ていきましょう! 実は、意外にもこの灌仏会は、色々な会場で行われているそうです。

 

 その中でも、子供たちが衣装を着てパレードのように歩く「稚児行列」などのイベントが盛大に行われるのが、文京区にある「大本山護国寺」です。今年2016年は、不二家のキャラクターのペコちゃんなども参加したようですね。(以下Twitterより画像入りツイートを引用)



 ちなみに、この護国寺へのアクセス方法ですが、東京メトロ有楽町線「護国寺駅」から徒歩1分、都バス02乙、上58「護国寺正門前」から徒歩1分で行けるようです。その他にも、文京区コミュニティバス「B-ぐる(目白台・小日向ルート)では、「15番・(アカデミー音羽)」や「16番・護国寺駅」で降りるとすぐ着くそうです。

 

 また、もしも車で行くという場合ですが、護国寺に駐車場は無いようなので、「コインパーク音羽2丁目」や「コインパーク大塚5丁目」、それと、「エコロパーク護国寺第3」など近くの有料駐車場に停めることになると思います。

 

 ちなみに、周辺のコインパーキングでは、クレジットカードが使えない場所が多いので、予め現金で1000円札以下に崩して用意しておくことをお勧めします。(まぁ、個人的には、灌仏会の際には混雑が予想されるので、なるべく公共交通機関を使った方が良いかと思います。)

 

 以下、大本山護国寺の地図情報です。(PCの方は+-ボタンで調節して見て下さい。スマホの方はタップで詳細が確認出来ます。)

 

 さて、続いてもう一つのお勧めの会場は、港区にある「大本山増上寺」です。こちらでは、たくさんの綺麗な花々で飾られた美しい花御堂を見る事が出来ますし、参拝者には無料で甘茶が振る舞われるそうです。

 

 さらに、雅楽の演奏があったり、子供たちが歌を歌ったりして、行事を盛り上げてくれているそうですよ!^^ (ちなみに、こちらも稚児行列が行われるようですが、天候によっては中止になる場合もあるそうです。)

 

 それと、気になるアクセス方法ですが、JR線・東京モノレール「浜松町駅」から徒歩10分、都営地下鉄三田線「御成門駅」「芝公園駅」からどちらも徒歩3分、都営地下鉄浅草線・大江戸線「大門駅」から徒歩5分で行けるそうです。

 

 また、都営地下鉄大江戸線の「赤羽橋駅」から徒歩7分、東京メトロ日比谷線の「神谷駅」からも、徒歩10分程で行くことが出来るようです。

 

 ちなみに、車で行くという場合には、増上寺に無料駐車場が10台分あるようですね。その他にも、有料なら「東京プリンスホテル」や「東京タワー」、それと「メソニック39MTビル」の駐車場も便利だそうです。

 

 ですが、通常の参拝であれば良いですが、やはりイベント行事が行われている際には、先ほどお伝えした通り、公共交通機関で行った方が駐車場の心配をすることなく、楽しめるのではないかと思います。

 

 以下、大本山増上寺の地図情報です。

 

2017年の灌仏会(花祭り)! 護国寺と増上寺はいつ開催される?

 

 さて、2016年の灌仏会は既に終わってしまったので、ここでは来年(2017年)の開催日についてお伝えしたいと思います。ちなみに、今年2016年は、護国寺が4月3日(日)の午後、増上寺では4月8日(金)の午前11時から行われたという事で、お寺によって開催日が異なるようですね。

 

 という訳で本題ですが、まず護国寺の方は、毎年4月8日前の日曜日に開催されるそうです。ですので、2017年は4月8日が土曜日なので、おそらく4月1日(日)に行われるものと思われます。(もしかしたら土曜日なので当日行うかもしれませんが…。)

 

 続いて、増上寺の方ですが、こちらは曜日に関係なく毎年4月8日に行われているようなので、2017年も4月8日(土)に行われるのではないでしょうか? (以下、護国寺と増上寺の公式サイトへのリンクです。)

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 ちなみに、この護国寺と増上寺以外にも、毎年全国的に色々な場所で行われているので、気になる方などは、是非お近くのお寺などをチェックして見て下さい。結構いろんな所がHITしますよ。(^^)

 

東京の灌仏会(花祭り)の会場についての記事-終わりに-

 

 さて今回は、仏教行事である灌仏会(花祭り)について、どのようなイベントなのか?を始めとして、開催地やアクセス情報などについても調べて書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 このように、この灌仏会はイベントとしても楽しそうですが、やはりそのルーツについて理解を深めながら参加することで、また違った側面から見れそうですよね!^^

 

 ちなみに、今回私自身が調べて行く中で、お釈迦様についてまだまだ知られていないような沢山のエピソードを発見して、結構楽しかったです。

 

 例えば一例を挙げると、お釈迦様の誕生日が4月8日という説ですが、これは元々江戸の鍛冶職人が、「火が強かった」の「ひ」が「し」に訛って、「しがつよかった→しがつようかだ(四月八日だ)→釈迦の誕生日だ」という風になったという説などもあるようですね。(これは流石にちょっと無理がありますがw)

 

 あとは、よく「オシャカになる」とか言いますよね。これも元々この鍛冶職人が、金物を火に炙りすぎてしまった時に使っていた隠語なんだそうです。

 

 まぁあくまでもこちらは俗説なので、”へぇ~そんな解釈もあるんだ~”程度に受け止めて欲しいですが、どちらにしても結構面白いかと思いますので、是非これを機に、ご自分で色々とお釈迦様についての理解を深めてみてはいかがでしょうか? きっと新たな発見があって面白いと思いますよ!^^

 

 という訳で、今回は以上となりますが、最後に花祭りの様子が分かる動画を発見しましたので、そちらをご紹介してこの記事を締めたいと思います。ちなみに、こちら浅草の浅草寺のようですが、白い象に乗ったお釈迦様の花御堂が素敵ですね!(Youtube/TOKYO MIX公式チャンネルより)

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