色覚異常とは何でなれない職業はあるの? 見え方や治療法は?
こんにちはトレンドボーイです。さて、そろそろ10月も終わりを迎えるという事で、すっかり冬の気配を感じるようになって来ましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
筆者はインドア派ということもあり、今日も仕事が終わると足早に家に帰りましたが、ふとテレビをつけてみたら、何やら気になるニュース特集を目にしました。それは何かと言いますと、「色覚異常」です。
なんでも、この色覚異常は特定の色が見分けづらいなど、特殊な症状などに対して使われる言葉のようですが、何と全国の男性の中で20人に1人いるそうですよ! (ちなみに、女性に関しても、500人に1人の割合で存在しているそうです。)
その特集を見た時に、筆者の近しい友人で、よく焼肉を焦がしてしまう人を思い出しましたが、もしかするとその友人も、色覚異常の可能性があるのかな?と思いました。まぁあくまでも可能性の話ではあるのですが、どちらにせよかなり気になりますね。
そこで今回は、そんな友人の立場をより理解するためにも、今回はこの「色覚異常」について、詳しく調べてみることにしましたよ!
具体的には、色覚異常とは何で見え方はどうなっているのか?という気になる部分についてを始めとして、その他にも、その事が原因でなれない職業はあるのか?や、治療法などについて、詳しく調べてみることにしました! それではスタート!
このページの目次
そもそも色覚異常とは何だ? 錐体細胞が原因!?
さて、まずは、そもそも色覚異常とは何だ?という部分についてですが、こちら調べてみたところ、どうやら色覚異常とは、色の彩度や特定の色などに対する識別機能が、極端に低下している状態の事を指して言うそうですね。
具体的には、色の鮮やかさ(色の強弱)を認知する力が弱いか、そもそも特定の色を認知できない為、色の違いや色相を認識しずらい状態の事を指して言うそうです。
一応、分類的には、1型、2型、3型とあるようで、これらの大きな違いとしては、特に1型の場合は「赤」に対する色覚を、正常な人の10分の1程度にしか感じないと言われています。
なので、通常の生活をする上で特に苦労は無いようですが、ちょっと色が違って見えるため、例えば赤い色の食べ物が、灰色やセピアがかって見えたりするようです。
まぁでも、我々が想像するような、極端にモノクロの世界だけを生きているような感覚では無いという事になりますね。なので、普通の人よりも、ちょっと色が薄く見えたり、もしくは少しだけ違った感じに見えたりする程度という事になります。
ちなみに、3型については「常染色体優性遺伝(じょうせんしょくたい)」と言って、その遺伝形式が1型と2型とは異なるようですが、どちらにしても発症する人はかなり稀なようで、そのメカニズムについても分かっていない部分が多いようですね。
それと、この色覚異常は、どうやら先天性と後天性があるようですが、その殆どが先天性であり、後天性の人は少ないようです。(いずれにせよ、”障害”とまでは言わないようです。)
話を戻しまして、では何故この色覚異常になってしまうのかと言いますと、人間の目には赤と緑と青を感じる目の細胞、つまり視細胞の一つである錐体細胞(すいたいさいぼう)があるのですが、その錐体細胞のどれかが欠けていたり、うまく機能していなかったりする事で、色覚異常が発生してしまうようです。
で、そのような状態になると、どうなるかと言いますと、例えば、赤が機能していなくて緑と青だけ機能している場合は、冒頭でお伝えした焼肉を例に挙げると、生の肉が既に焼きあがった茶色に近い状態で見えてしまう事になります。
そんな事もあり、その焼き加減などに注意しないと、焦がしてしまうという訳です。(そう考えると、やはり筆者の友人は、この色覚異常の可能性が非常に高そうですね。)
あ! それと、こちらも冒頭でお伝えしましたが、男性のおよそ20人に1人、女性の500人に1人の割合で色覚異常の方が存在するとお伝えした通り、この色覚異常の方は、結構我々の身近に存在している事になります。
特に、男性の場合は20人に1人の割合で存在するという驚愕の数値がはじき出されていますから、そう考えると、”普段何気なく接しているあの人が、実は色覚異常だった!”なんてケースもあるかもしれません。(学生さんなどは、例えばクラスメイトに1人はいるかもしれませんね。)
まぁ、あくまで統計的な数字なので、実際は多少前後はするようですが、それにしても多いですよね。そう考えると、明日は我が身でちょっと怖い気もします…(;・∀・)
「ソース」wikipedia-色覚異常
以下オススメの記事
という訳で、色覚異常とは何か?については以上ですが、そもそも、このような文章だけでは伝わり難いと思いますので、次項では実際に色覚異常の人がどのように見えているのかを、画像でご紹介させて頂きたいと思います。
あくまでも、色覚異常の人がこのように見えているであろうという世界観を図解にしたものですが、どちらにせよ参考になると思いますので、ぜひご覧になってみてください。
色覚異常の人の見え方を画像で紹介! 1型 2型 3型?
さて、ここでは、色覚異常の人が実際に見ている世界を、画像でご紹介させて頂きたいと思います。では、まずは以下の図をご覧ください。
※画像左上から、C(一般の人の見え方)・P(1型の人の見え方)・D(2型の人の見え方)・T(3型の人の見え方)となります。(パソコンとダブレットの方は、クリックorタップで拡大が出来ます。)
いかがでしたでしょうか? 例えば、上記の例で行くと、通常であればそれぞれ色鮮やかに色を認知できますが、色覚異常の方はその彩度(色の強弱)を認知する幅が狭いため、特に1型や2型の方は、結構「赤」がセピアがかって見える事が分かりますね。
まぁただ、前項でお伝えした通り、この色覚異常は殆どの方が先天性で生まれながらにこのように見えている訳ですから、特段それによって、見た目的にどうこうという問題が生じるという訳でも無さそうです。
確かに、食べ物については盛り付けが色鮮やかに見えた方が良いですし、紅葉についてもちょっとした色彩の変化(特に赤)が感じられた方が良い事には変わりありませんが、でも元々このように見えているのですから、それぞれ食べたり見て楽しむ分には、何ら問題は無さそうですよね。
ただし、先程お伝えした焼肉などの”焼く”行為や、他にも車の運転などは、普段から特に注意をしなければなりません。
具体的には、肉などを焼く場合は、生肉が茶色に見えているので、その焼き加減に注意しなくてはなりませんし、車についても、ブレーキランプは赤なので、ウインカーなどと間違えないようにしなければなりません。
という訳で、色覚異常の方本人はもちろんのこと、ご家族や周りの友人などで色覚異常の方がいる場合は、その辺に特に注意しなければなりません。
※ちなみに、”私ってもしかしたら色覚異常なのかな?”と普段から気になっている方は、以下にテスト出来るサイトをご紹介しますので、ぜひ診断してみて下さい。
色覚異常の治療方法は? 先天性と後天性の場合は?
さて、ここまでで、「色覚異常とは何ぞや?」という基本的な部分から、「色覚異常の人が実際にどう見えているのか?」という部分までお伝えしてきましたが、ここではもう一つ、個人的に気になる「色覚異常の治療法」などについて、詳しくお伝えして行きたいと思います。
というか、先にお伝えした通り、色覚異常って殆どが先天性ですから、本当に治るのか気になっている方も多いと思います。
という訳で、さっそく色覚異常の具体的な原因と、現代医療での治療方法について、人間の細胞や脳の働きと言った観点から、詳しく調べて見ることにしました。
で、早速その調べた結果について、今から詳しくご紹介させて頂きたいと思いますので、ぜひ読み飛ばさずに見てみて下さい。
先天性の色覚異常の治療法について
さて、まずは先天性の色覚異常の治療法についてですが、こちらどうやら、先天性の場合は遺伝子の異常に起因しているようなので、現状ではこれといった治療法は無いみたいですね。
色覚異常というのは、錐体細胞が通常より機能していないのが原因の一つなので、その錐体細胞を治療すれば、普通の人のように3原色を感じる事が出来るのではないか?という考えもあるようですが、それは机上の空論というか、現実的には難しいみたいです。
というのも、実は錐体細胞は原因の一つでしかなく、他にも原因があるそうで、だからこそ錐体細胞が正常に戻ったとしても、その他の何かが原因で、色覚異常が治らないケースもあるんだそうです。
例えば、色相というのは、脳の神経回路の処理を経て感じる感覚のようですから、現状では、人間の脳の構造はまだまだ未知の領域が沢山あるので、現在の医療で治すのは難しいようですね。
しかしながら、先天性の色覚異常の場合、全く希望が無いのかというと、そうでも無いようです。これはどういうことかと言いますと、もしも今後、色覚異常に対する遺伝子治療が、人間に対してキチンと確率されるようになれば、治る可能性もあるとのことです。
具体的には、こちらのページに書いてある通り、ワシントン大学のとある研究チームが、リスザルに対して遺伝子治療を施したところ、その後2年間は色を感じやすくなったという報告もあるようなので、これが人間の治療法としても確立されるようになれば、理論的には治すことは可能とされているようですね。
まぁ、ただし、現状ではこれを受けて100%治るという見込みは無いですから、人間に応用するにはまだ時間がかかるのかもしれません。ですが、いずれにしても、今後の動向には期待が持てそうです。
※ちなみに、仮に治療できなかったとしても、専用の眼鏡などもあるようなので、それを活用すれば問題無いのかもしれませんね。
後天性の色覚異常の治療法について
さて次に、後天性の色覚異常についてですが、こちら調べたところ、どうやら後天性については、治る可能性があるようですね。
ちなみに、「後天性色覚異常」とは、生まれてから発症するまで色が普通に見えていたものの、その後、何らかの病気(例えば心因性、視神経、眼底など)が原因で障害を受け、その事で色覚異常になってしまった場合の事を指して言うそうです。
具体的な病名を言いますと、例えば目の病気である白内障や緑内障、また、糖尿病の合併症の一つである「糖尿病性網膜症」などが、その引き金となっているようですが、でもその原因となっている病気を直せば、後天性の場合は治るかもしれないとのことです。
色覚異常でなれない具体的な職業名は何なの?
さて、”色覚に何らかの異常があった場合、就ける仕事が限られるのでは?”と感じられる方は多いかと思いますが、その辺はどうなのでしょうか?
という訳で、早速その辺について詳しく調べてみたところ、どうやら色覚異常の場合でも、特に職業制限は無いようですね。
ただし、日本眼科医会によると、例えば電車の車掌さんやパイロットなどの運転に係る仕事や、塗装業や染色業などの、色を塗ったり調色する仕事などについては、2色覚での就業が困難とされているようです。(他にも、同様の理由で、警官・カメラマン・美容系の仕事・生鮮食料品を扱う仕事なども、2色覚での就業が困難とされています。)
「ソース」wikipedia-色覚異常/職種の制限
まぁでも、この辺はあくまでも就業が困難というだけで、就けないと断定された訳では無いですから、やろうと思えば出来る訳です。(面接で受かるかどうかは別ですが…)
例えば、前項でご紹介したような専用のメガネなどを付ければ、面接の際に聞かれたとしても、この辺はクリア出来そうな感じはしますよね。
いずれにせよ、時代と共に常識も変化していくので、既存の概念に捕らわれず、どんどん就きたい仕事先に問い合わせするなど、挑戦してみて良いと思います。
色覚異常の概要や治療法などついての記事-終わりに-
さて今回は、色覚異常とは何? 見え方は?という部分を始めとして、その他にも、気になる治療法や就けない仕事などについて、個人的に調べてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
このように、色覚異常の方というのは、日常生活の中でちょっと不便な部分もあるというのが分かりましたが、でもそこまで「困難」という訳でも無さそうなので、ちょっとホッとしましたね。落ち着いて、友人にも説明出来そうです。
ちなみに、今回色々と調べている上で、「色覚異常の”異常”という言葉は、相当数が該当する事からふさわしくない。そこで、科学的に中立的な”色覚多様性”という言葉が良い。」という日本遺伝学会の言葉なども見かけましたが、確かにその方が角が立ちにくく浸透しやすいのでしょうね。
まぁ言葉云々よりも、その現状を理解する方の事が遥かに大切だとは思いますが、でも、もちろんその辺を踏まえての言葉だと思いますし、何にしても時代の流れかな~と思いました。
という訳で、今回はちょっと長くなりましたが、以上で記事を終了させて頂きたいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました!
※ラストに、色覚異常かどうかをテストする動画を発見したので、こちらをご紹介して本記事の締めとさせて頂きます。
こちら、クイズ形式で回答もできて、尚且つ考えるような問題もあるので、結構面白いですよ! ぜひご覧ください^^(Youtube/イヒヒ伝説公式チャンネルより)