うろこ雲とひつじ雲の違いってなに? いわし雲とは?

 

 こんにちはトレンドボーイです。さてこの頃ですが、なんとなく夕方に散歩をしたりする機会が増えたような気がします。そんな時にふと空を見上げると、うろこ雲を見つけて、ぼんやりとする時などがありますね。

 

 ん? でも、ちょっと待てよ? 私が見たこの雲は、本当にうろこ雲だったのでしょうか? 周囲では同様の雲を見て、いわし雲と言ったりひつじ雲と言ったりする人もいますから、どれも同じことを指しているのか、本当は別の雲であるのかがよく分からなくなってきました。

 

 恐らくこれを読んでいる皆さんも同じ意見かと思いますが、普通に考えても結構知らないという方が多いと思うんです。ですので今回は、これらの雲の明確な違いなどについて、詳しく調べて見ることにしました。その結果を今からお伝えしますね!

 

このページの目次

うろこ雲といわし雲とひつじ雲の違いってなに?

 

 という訳で早速ですが、まずは”うろこ雲”についてご説明したいと思います。このうろこ雲とはどのような雲を指すのかというと、「巻積雲(けんせきうん)」を指してうろこ雲という呼ぶようですね。以下ツイッターより

 


https://twitter.com/nakamu320/status/674493194906791936

 ちなみに、この巻積雲というものは、地上から比較的高い、高度5~13kmの所に発生する雲であり、白色の魚のうろこがたくさん集まったように見える事から、うろこ雲と呼ばれるようになったそうです。

 

 それとこの巻積雲ですが、氷の結晶(氷晶)で出来た雲であり、温暖低気圧や熱帯低気圧が日本に接近している時に良く見る事が出来ます。そのため日本では、台風の季節である秋に多く見ることが出来るとされています。

 

 それと、実はこの巻積雲は、別名”いわし雲”とも言われています。いわし雲はうろこ雲にくらべて、雲の大きさが大きい時にこう呼ばれています。ですので、うろこ雲といわし雲の明確な違いは雲のサイズの違いとなる訳ですね。(ただ具体的にどの位の大きさから、いわし雲と呼ぶかは分かりませんでした。)

 

 ちなみに、この巻積雲ですが、海外では「mackerel sky(鯖のような空)」というらしいです。なので”サバ雲”ですね! 言われてみれば、確かにサバの肌を青空に例えると、そう見えるのかもしれません。

 

 話を戻しまして、うろこ雲といわし雲の線引きは、先ほどお伝えした通り難しい状況であり、各個人の判断に委ねられる事になるので、人によって同じ雲をみても呼び名が変わる可能性があります。まぁ明確な規定が無いので、その辺は自由に呼んでも良いでしょう。

 

 という訳で次に、うろこ雲(いわし雲)とひつじ雲はどう違ってくるのでしょうか?”これももしかしたら一緒じゃないの?”と、一瞬思ってしまいますよね。ですが調べてみたところ、どうやらひつじ雲に関しては違う雲のようですね。

 

 これはどういう事かと言いますと、そもそも雲の種類が違うようです。先ほどお伝えした通り、うろこ雲といわし雲は巻積雲に分類されていますが、ひつじ雲は「高積雲(こうせきうん)」という雲に分類されています。(別名では”まだら雲”、”叢雲(むらくも)”とも呼ばれます。)

 

 それと、雲の発生する高さも2~7kmと結構低いところで発生していますから、比較的高い所で発生する巻積雲とはやはり別物のようですね。そして、うろこ雲やいわし雲と大きく違う点としては、その雲の塊が大きく、尚且つはっきりとした白色になっているという点です。以下ツイッターより

 


https://twitter.com/pref_tori/status/674731691483598849

 また、このひつじ雲が発達すると、太陽の光を遮断するので、周囲が薄暗くなることがあります。うろこ雲やいわし雲は薄い雲ですので、太陽を隠すくらいにはなりませんから、違いは一目瞭然ですね。

 

うろこ雲・いわし雲・ひつじ雲は地震の前兆って本当なの?

 

 さて、地震の起こる前には通常では発生しないような雲が出るという噂がありますが、一部ではうろこ雲(いわし雲)やひつじ雲が発生すると、その見た目からか、総括して”地震雲”と呼ばれる事があり、地震の前触れであると言われることがあるようです。

 

 ちなみに、地震雲について記載してあった書物をみてみると、地震が起こる直前には、地殻変動により特異な磁場が発生し、その電磁波によって雲の形が変わってしまうとの記述がありました。

 

 しかしながら、地震雲についてはあくまでも噂や迷信という所から脱却していませんし、また化学的にも証明されていない為、必ずしもうろこ雲やひつじ雲などを見たからと言って、地震の前触れだとは言えないようです。

 

 それを裏付けるように、これらの雲は秋になると良く見ますが、そんなにしょっちゅう地震が起きていないことからも、やはり迷信ではないのかと思いますね。

 

 ただし、もう一つ噂話として、うろこ雲やひつじ雲が発生すると天気が悪くなるというものがありますが、これに関しては7割弱は的中すると言っても良いと思います。

 

 これは何故かと申しますと、うろこ雲は温暖低気圧や熱帯低気圧が近づいてくると発生するとされており、ひつじ雲については雨を降らす乱層雲に連なって発生することが多いので、どちらにしても、発生すると近々雨が降ると科学的にも証明されているからですね。

 

 う~ん、こうやって色々と雲の事を知っていくと、実にそのメカニズムは興味深いものがあります。という訳で、これからも機会がありましたら、この雲についての記事を色々と書いて行きたいと思います。

 

うろこ雲・いわし雲・ひつじ雲の違いの記事-終わりに-

 

 という訳で、今回の記事のまとめとして、うろこ雲・いわし雲・ひつじ雲それぞれの違いを、いくつか箇条書きにしてみましたので、おさらいの意味も込めて再確認してみて下さい。

 

 

 以上のようになります。私は雲を含めて空を眺めるのが大好きですが、こうして書いてみると、結構違いがあるんですね。皆さんもこれを機会に雲を観察してみてはいかがでしょうか?心が落ち着きますし、何か新しい発見があるかもしれませんよ!

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