2017年元旦の[うるう秒]はなぜ起きるの? 影響は?


 

 こんにちは、トレンドガールです。さて皆さんは、「うるう秒」というのをご存じでしたか? 私は「うるう年」なら知っていますが、うるう秒というものがあるのは全く知りませんでした。

 

 しかも、何とこのうるう秒が、来年(2017年)の元旦に来ると言うではありませんか! 元日にちなんで、”めでたいのかな?”と一瞬感じた私は、さっそくこのうるう秒がどんなものなのか気になったので調べてみました。

 

 そうしたら、何とこのうるう秒、時間がちょっとだけ長くなるらしいんですね。これが世の中の色々な部分に影響を及ぼすとの事なので、今回は、「そもそもうるう秒とは一体何なのか?」という部分を始めとして、その他にも「なぜ起きるのか?」という部分について、詳しくご紹介して行きたいと思います。

 

このページの目次

うるう秒とはなに? なぜ起きるの?


 

 さて、まずはそもそも「うるう秒」とは何かを説明する前に、日にちや時間の長さについて少しお伝えさせて頂きますね。皆さんは1日の長さはどのように決められていると思いますか? “そんな事は考えたことがないな~”という人が殆どだと思います。

 

 ですが、これがうるう秒にとても関係してくることなんですね。これはどういうことかと言いますと、大昔から地球の時点を基準に「1日」が決められて、1日を24分割した1時間、更に60分割したものを1分、そして更にそれを60分割したものを1秒としていたんです。

 

 しかし、次第に世の中の技術が進歩し時間を測る技術も発達してきたことにより、「原子時計」というものが現れて、時間が正確に測定できるようになります。これによって、地球が回転する速さにはムラがあって、速度が時と場合によって違うことが分かったんですね。

 

 そうなると、自転が早かったり遅かったりで、原子時計の測定との時間のズレが生じてきます。要するに、そのズレを修正するために、「うるう秒」を実施するという訳なんですね。

 

 具体的には、地球が自転する速度は現在も観測が続けられていて、常に原子時計と比較されています。その時間差が+-(プラスマイナス)0.9秒以内になるよう、「うるう秒」で調整するんだそうです。う~ん、なるほどですね~。

 

 話を戻しまして、次に、うるう秒は一体どんな調整をしているのかについても見ていきましょう。まず、うるう秒の調整は、12月又は6月末日最後の秒で行います。しかし、それでも調整し切れない時は、3月か9月末日最後の秒で行うそうです。

 

 そして、こちらは先ほども言いましたが、地球の自転は常に変化しているので、もし自転が遅い場合は、59分59秒の後に59分60秒にして1秒プラスし、次の秒を0分0秒にします。

 

 また、逆に自転が早い場合は、59分58秒の次に来る59秒をスキップさせて0分0秒にすると、1秒減ります。こうすることでうるう秒として調整するんだそうですね。

 

 それと、この調整は日本の場合、時差の関係で世界時よりも9時間ほど進んでいますから、午前8時59分の最後の秒で調整するんだそうです。

 

今までうるう秒は何回くらいあったの?

 

 さて、このように僅かな時間でも、地球の自転速度で「差」が出ることは分かってきたところで、このうるう秒は今まで一体どの位あったのかなど気になるところかと思います。という訳で、早速その辺について調べてみました。

 

 すると、今までに結構な回数のうるう秒があったようです。まず1972年に初めてうるう秒の調整が始まってから、2014年末までの統計で、なんと25回ものうるう秒が実施されたそうです。

 

 なるほど~、私は今回調べるまで、このように時間が微調整されているなど全く知りませんでしたが、こうして見ると結構多いんですね。

 

 それと、このうるう秒調整ですが、筆者的には”こんなに多くの調整をしているのなら、将来的に調整時期を予測して決めたら?”と思うのですが、これはどうやら不可能なんだそうです。

 

 これは何故かと言いますと、この先のうるう秒が実施される時期については、地球の自転速度を長期的に観測しなければならないからだそうです。だから予想が不可能なんですね。

 

2017年元旦うるう秒にはどんな影響が?


 

 では、次に来るうるう秒はいつのなかといいますと、2017年1月1日元旦の午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に、「8時59分60秒」を挿入し実施するそうです。

 

 これは1年半ぶりのうるう秒実施だそうで、1秒だけ長くなるので、「タイムイズマネー」で何だか得した気分になりそうですが、でも手放しで喜んでばかりいられない場合があるそうですよ。

 

 これは何故かと言いますと、その影響は、私達が普段身に付けている腕時計からインターネットサービスを含むIT業界まで、様々な範囲にまで影響を及ぼすからだそうです。

 

 具体的には、「60秒」という普通システム上に表示されない秒数のせいで、システム障害に繋がる恐れがあるからだそうですね。結構深刻な問題です。(ちなみに、これを「うるう秒障害」呼んでいるそうです。)

 

 話を戻しまして、過去にこのうるう秒に起因したトラブルとして、一体どんな障害が発生したのでしょうか? その辺についても気になったので調べてみたところ、どうやら簡単に言うと、多くはまだ対策が具体的に行われていない2012年に、サーバークラッシュなどが多発したようです。

 

 ちなみに、今ではうるう秒障害に備えて、システムトラブルを防ぐサーバーなどが登場し、尚且つ障害を防いでくれるようなシステムなどもあるそうですが、それでもやはり100%完全には防げないようですね。

 

 なので、次のうるう秒が2017年元旦ということで、エンジニアは元日出勤という事になるようです。(正月から出勤とか、かなり大変ですねぇ…。自分だったら無理……^^;)

 

 ツイッター上でも「エンジニアの悲報」という感じで囁かれているようです。このように、色々な方面で影響が心配されていますね。(以下Twittterよりツイートを引用)

以下ライブドアニュースとITmedia公式Twittterより画像付きツイートを引用


うるう秒についての記事-終わりに

 

 さて今回は、「2017年元旦のうるう秒」の記事で、うるう秒がなぜ起きるのかという部分を始めとして、その他にも、このうるう秒の影響などを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

 

 とりわけ、普段の生活では1秒長くなると感じることは、ほぼ無いと言っても過言では無いと思いますが、現代社会はITに囲まれており、システムなどで障害が起きると実感するかも知れませんね。

 

 という訳で、今回の記事は以上となりますが、最後に最近ではうるう秒が注目されてきたのか、なんとカウントダウンをする動画を発見しましたので、こちらをご紹介してこの記事の締めとさせて頂きます。

 

 2017年のうるう秒は、大みそかのカウントダウンと一緒に元日の朝とダブルで楽しめそうですよ!(エンジニアさんには申し訳ありませんが…)YouTube/KYODO NEWS【共同通信社】公式チャンネルより

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