年越しそばの意味や由来は?と子供に聞かれたらこう答えて!

 

 こんにちはトレンドボーイです。さて今回は、知っているようで知らない、年越しそばについての話です。そういえば、自分自身が子供だった頃は、ある意味お正月よりも大晦日の方が好きでした。

 

 何故かというと、この日ばかりはどんなに夜更かししても両親から怒られることがない事と、何となくテレビ番組もいつもと違って、新年を間近にしてソワソワしている雰囲気が新鮮だったからです。

 

 そして、一年の締めくくりとして、日付が変わる前に食べる年越しそばが、すごく美味しかったのを覚えています。そんな、幼少時から何気なく食べていた年越しそばですが、一体なぜ大晦日に食べるのでしょうか?気になる所ですよね。

 

 という訳で、もしも自分の子供に聞かれた時に答えることが出来なかったら、父親の威厳が損なわれるかもしれないので、今回はこの年越しそばの意味や由来、それと、食べる時間帯などについて、詳しく調べて見ることにしました。

 

このページの目次

年越しそばの意味や由来とは? 厄払い?


 

 では、さっそくですが、年越しそばを大晦日に食べる習慣というのは、江戸時代の中期頃から始まったといわれており、食べる目的は諸説様々な意味がありました。

 

 そんな沢山の意味の中で、特に皆さんがよく知っているのは、「来年以降も細く長く長生きできるように」という意味ではないでしょうか?昔は、今ほど寿命も長くなく疾病や疫病で命を落とすことも多かったため、このような長寿を願う意味が込められることが多かったようです。

 

 また、江戸時代の庶民にとって、蕎麦というものはファストフード的な物であったため、そんなにお金持ちの人でなくとも気軽に食べることが出来たのが、現在にまで文化が広がってきた要因になっているようです。

 

 それともう一つ、今日までこの文化が残った要因として、「厄払い、健康、運気上昇」を願ったとされていおり、この由来については更に様々な言われが存在しています。では、一度それらの言われについて、掘り下げて行ってみましょう。

 

厄を断ち切って来年を迎える

 

 「厄払い」として、年越しそばを食べるという目的がありました。これは、そばというものは非常にもろく切れやすいため、そんなそばを食べることで、今年一年あまり良くなかった人々がその厄や不幸を取り払って、新年をすっきりした気持ちで迎えるために食べていたと言われております。

 

健康を願う

 

 健康を願う為にも年越しそばは食べられており、現在のように科学の発展していない時代から、この蕎麦を食べると健康になれると言われていたようです。その為、一年の締めくくりにそばを食べて、”来年も健康でいられますように”という願いが込められていたようです。

 

 また、現在の科学的な証明としては、蕎麦にルチンと呼ばれるポリフェノールの一種が多く含まれており、血管を補強して高血圧症や動脈硬化、生活習慣病の予防などの抗酸化作用が期待出来ると言われております。

 

運気上昇を願う

 

 実は蕎麦自体は、江戸時代に確立されましたが、そのさらに昔の鎌倉時代にまで遡ると、「そば餅」というものが食べられていたようです。

 

 そんな鎌倉時代にある逸話として、博多の「承天寺」というお寺で年を越すことの出来ないほど貧しい人々に、このそば餅を振る舞った所、食べた人々の運気が次々に上昇し、みんな幸せになったという逸話があります。

 

 そのため、江戸時代の人々はその昔話にあやかり、今の年越しそばを食べて幸運を呼び寄せようと考えたのでした。

 

金運上昇を願う

 

 かつて、江戸時代の金細工師が、年末の仕事納めの日に、散らかった金粉をそば粉で練ったお餅のような形の物で、ペタペタと取って掃除をしたことから、蕎麦には金を集める力があると言われ、このような金運上昇を願って、年越しそばを食べるようになったと言われております。

 

 さしずめ、この場合のそば粉を練ったお餅的な物は、今で言うところの、「コロコロ」と同じような掃除道具だったという訳なんですね。

 

そばの生命力にあやかり困難に立ち向かう

 

 ソバの実をつける植物は非常に強い植物であると言われおります。何故かと言いますと、このソバは風や強い雨で一時的に地面に倒れてしまっても、次の日にお日様に当たれば、また立ち上がって最終的にはちゃんと実を付けるからです。

 

 そんなソバの生命力を見習い、自分も困難にへこたれない人間になることを願って、大晦日の日に年越しそばを食べていたと言われております。

 

年越しそばを食べる時のルール? 節分そば?

 

 さて、大晦日に年越しそばを食べるにあたって、ルールのようなものはあるのでしょうか?まぁ正直な話、普段そばを食べる時に、ルールなんて気にした事なんて無いですよね。

 

 それに、そういう面倒くさい事は個人的にあまり好ましく思ってません。で、実際のところ、「かけそば」や「ざるそば」でもいいですし、朝食べようが昼食べようが夜に食べようが自由ですし、なんら問題はありません。

 

 しかし、一つだけやっていはいけない事を発見しました。(やってはいけないというよりも、縁起が悪い事ですね。) それは何かと申しますと、この年越しそば、大晦日の夜に年を跨いで食べる分には良いのですが、年を越してから食べてしまうと、縁起が悪いといわれております。

 

 何故、年を越してから食べると縁起が悪いのかについては、確証のある理由を見つけることが出来なかったのですが、インターネットだけでなく、図書館にある民族史等の書籍でも書かれていたので、けっこう信ぴょう性はあります。(ちなみに、民族誌の方にも”縁起が悪い”としか書いていなかったので、理由が分かったら後で追記したいと思います。)

 

 さて、ある文献によれば年越しそばは大晦日に食べるのではなく、暦の上での立春の前日に食べられていたとの説がありました。それは何故かというと、旧暦では立春は一年の始まりだと言われており、その前日が大晦日とされていたからです。

 

 たしかに、中国では2月に「旧正月」を祝う風習があるので、2月の節分の時期もお正月であることは確かですね。ちなみに、田舎の方に行けば、今でも「節分そば」として、2月にそばを食べる風習が残っている地域もあるそうです。

 

年越しそばの意味や由来の記事-おわりに

 

 さて今回は、年越しそばの意味や由来、それと、”年を越してから蕎麦を食べると縁起が悪い”といった事などについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

 

 ふと思ったのですが、この年越しそばを食べるという行為は、願掛けはもちろんの事、自分に足りない部分を再認識させるといった一面もあるように思えます。そうであれば、これだけ多くの諸説があることも頷くことが出来ます。

 

 という訳で、それでは画面の前の皆さんも、来年への豊富と共に、今年の大晦日はぜひご家族みんなで年越しそばを食べて見てはいかがでしょうか?^^

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