沖縄返還を題材とした作品が話題となった山崎豊子の遺作とは?


 

 こんにちはトレンドガールです。さて、以前に映画化され話題になった『沈まぬ太陽』がWOWOWでドラマ化されるということで、話題を集めている人気小説家の山崎豊子さん。

 

 そんな山崎さんは、2013年に御年88歳で亡くなられていますが、その作品のほとんどが映画化やドラマ化されているため、私たちにとって身近な小説家の一人でもあります。彼女の作品は、社会問題をテーマとしたりして、そのモデルとなる人物をリアリティ溢れる描写が魅力の一つでもあります。

 

 そこで今回は、『沈まぬ太陽』がドラマ化されるということで、改めて山崎豊子さんという小説家の人物像や作品について、詳しく調べてみたいと思います。

 

このページの目次

映画にドラマ化! 山崎豊子とその作品や遺作は?

 

 さて、早速ですが山崎豊子さんはどのような方なのかについて、作品と合わせて調べてみました。それでは、山崎豊子こと本名「杉本豊子」さんについて、詳しく見ていきましょう!

 


Twitterより
https://twitter.com/Novel_Fan/status/675305179604893697

山崎 豊子 やまさき とよこ

山崎 豊子は、日本の小説家。本名、杉本 豊子。
生年月日:1924年11月3日
生まれ:日本 大阪府 大阪市
死没:2013年9月29日、日本 大阪府 堺市
配偶者:杉本 亀久雄(1961年‐1992年)
映画:沈まぬ太陽、白い巨塔、不毛地帯

出展 Wikipedia/2015年12月16日12時現在

 

 まず、山崎さんの実家は老舗昆布屋の小倉屋山だそうです。最終学歴は、現在の京都女子大学の前身である、旧制京都女子専門学校の国文学科を卒業しています。(お嬢様育ちという感じですね^^)

 

 そして、卒業後は毎日新聞社に入社し、仕事をしながら小説を書き始めたそうです。その後生まれたデビュー作が『暖簾』です。これは、実家の昆布屋をモデルにした作品だそうです。ちなみに、刊行された1957年の翌年に映画化されるほど人気だったようですね!

 

 そしてその後、『花のれん』(1958年)で第39回の直木賞を受賞し、毎日新聞社を退職し、小説家として本格的に執筆活動に専念されたそうです。さらにその翌年にはNHKドラマ『横堀川』の原作となる『ぼんち』を出版しています。

 

 その後も、『女系家族』(1963年)、『白い巨塔』(1965‐1969年)、『華麗なる一族』(1973年)など、ドラマ化や映画化で話題となった作品ばかりを出版しています。ちなみに、今回ドラマ化される『沈まぬ太陽』は、1999年に出版された作品で既に映画化されています。

 

 そして、山崎さんの遺作となる作品が『約束の海』(2014年)です。こちらは、週刊新潮に掲載されていた小説で、旧海軍士官を父に持つ海上自衛隊員の男性「花巻朔太郎」を主人公に、戦争と平和を題材とした作品です。

 

 ですが、この作品の第1部と第2部のあらすじを書き終えたところで、山崎さんが亡くなられたため、未完成の絶筆作品となってしまいました。ちなみに、山崎さんが残したメモによるとこちらは全3部作で完結する作品となる予定だったようです。

 

沖縄返還を描いた作品『運命の人』のあらすじは?

 

 さて、山崎さんの遺作となったのは『約束の海』ですが、彼女の在命中最後の映像化作品は『運命の人』です。もしかすると、ご覧になっていた方も多いのではないでしょうか? 実は、筆者もその一人です。

 

 まずは、簡単にあらすじをご紹介させていただきたいと思います。こちらは、沖縄返還問題をテーマに、毎朝新聞政治部の特ダネ記者である主人公「弓成良太」とその妻「弓成由里子」、外務審議官付き事務官として外務省に努める「三木昭子」を中心として、ライバルである読日新聞政治部の「山部一雄」とのスクープ合戦を繰り広げます。

 

 良太は、日米間の密約のスクープを取るため、外務省に通いますが、その際に外務審議官付き事務官である三木昭子を利用しようと考えます。そして、男女の関係となった昭子から、ついに「機密文書」を手に入れます。

 

 それをスクープ記事として公表した良太は、社の英雄としてはやしたてられますが、やがて、その情報源はどこなのか?ということが問題視されるようになります。そして、その焦点は日米間の密約問題から、良太と昭子の関係についての詮索へと移り変わってしまう…というような内容です。

 

 ちなみに、ドラマと原作では話数が限られているということからも、多少内容が違っているようですが、ドラマでは原作で描かれなかった三木昭子のその後も描かれていることで、話題となっていました。

 

 そして、キャストにもこだわりがあったようで、主人公の弓成良太は山崎さんからの指名で本木雅弘さんが演じられていました。その妻を松たか子さん、三木昭子役を真木よう子さん、山部役と大森南朋さんという、山崎作品では常連の顔ぶれですね。

 

 中でも印象的だったのが、妻役の松たか子さんと愛人役の真木よう子さんの、静かながらも激しい女の闘いに、見ていてこちらがハラハラするようなシーンです。なんというか…恐ろしかったですwでも、続きが見たい…と言う感じでした!


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小説家・山崎豊子の記事‐終わりに‐

 

 さて今回は、数々の人気作・話題作を世に贈りだした山崎豊子さんについて詳しく調べてみましたが、いかがでしたでしょうか? 彼女の作品は、記者や医者、政治家など、様々な職業の方がモデルとなっています。

 

 ですので、普段は知ることが出来ない、様々な舞台のリアルな裏側を作品を通して知ることが出来るので、続きがどんどん読みたくなる作品ばかりです。年代や男女も関係なく、ファンが多いのはそのためではないでしょうか?

 

 次回のドラマ化作品『沈まぬ太陽』は、航空機墜落事故をテーマに、主人公である労働組合委員長を上川隆也さん、副委員長を渡部篤郎さんが演じるそうです。色々大人の事情で、映像化が難しいと言われていた作品なだけに、その期待が高まります!

 

 ちなみに、こちらは2016年春放送と言うことで、全20話の2部構成となるようです。WOWOWはどちらかと言うと5話くらいの短いものが多いイメージですが、今回は開局25周年記念ということもあり、長編なようですね! 非常に楽しみです^^

 

 という訳で最後に、映画版『沈まぬ太陽』で主演された渡辺謙さんも参加された、「山崎豊子さんをしのぶ会」の動画をご紹介してこの記事を締めたいと思います。山崎さんの偉大さが伝わってきます。(KYODO NEWS公式チャンネルより)


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