水道水をペットボトルに入れてカルキ抜き!? 何時間かかる?
こんにちはトレンドボーイです。さて突然ですが、皆さんは金魚やメダカなどを飼われたことはありますか? お祭りの屋台などがキッカケで、過去に飼ったことがあるという方もいらっしゃると思います。
そんな、金魚やメダカを大切に育てるためには、やはり水道水をしっかりと「カルキ抜き」する必要がありますよね。このカルキ抜きと言えば、やかんで沸騰させたり、ペットボトルに入れて冷蔵庫で寝かせたり、バケツに水道水を貯めて放置しておいたりと色々あります。
ですが、”いったいどのようにすれば効率的にカルキが抜けるのか?”が、素人には分かりませんよね。ということで今回は、その気になるカルキ抜きの方法や時間などについて、詳しく調べてみる事にしました。
このページの目次
水道水をカルキ抜きする5つの方法! 必要なのは何時間?
さて、カルキ抜きの方法についてお伝えする前に、「そもそもカルキって何?」という方も多いかと思います。ズバリ言いますと、カルキとは「塩素」のことです。これだと馴染みがありますよね。
ちなみに、この塩素には殺菌作用があり、そのおかげで私たちは安全に水を飲むことが出来ています。ただし、安全性と味は別問題。水道水はそのままだと少し飲みにくいですよね。
それと実は、金魚やメダカのような水槽で生きる生物たちにとっては、この塩素というものは大敵なんです。なので、元気に長生きしてもらうためにも、しっかりと「カルキ抜き」をしてあげる必要があります。
ということで、早速「カルキ抜き」の方法を見ていきましょう。今回見つけた方法は全部で5つです。具体的には、「放置する」、「沸騰させる」、「冷蔵庫に入れる」、「レモンを入れる」、「除去剤を使う」の5つです。
どれも簡単そうですですし、これでカルキ抜きが出来るなら万々歳です。という事で今から、一つずつ詳しくご紹介して行きたいと思います。
1.水道水をペットボトルやバケツに入れて放置!?
さて、まず1つ目の方法である「ペットボトルやバケツに入れて放置する」についてですが、この方法は比較的簡単に塩素を取り除くことが出来るようなのですが、その方法は屋内か屋外かによって少います。
まずは、屋外でカルキ抜きをする場合です。
- ①ペットボトルに水道水を入れてキャップをする。
- ②日光がよく当たるところに置いて放置する。
これは、紫外線の力で塩素を取り除く方法です。(光化学反応と言うそうです。) ちなみに、カルキ抜きに要する時間は、2リットルの水で大体24時間程度が目安だそうです。結構時間がかかりますね。
それと、この方法で最も大切なのが、日光をしっかり当てることのようですね。ですので、全体に直射日光が当たりやすいペットボトルがオススメという訳なんです。(ミネラルウォーターなどのペットボトルは、稀にUVカットのペットボトルがあるので、それ以外を使いましょう。)
あとは、もちろんバケツなどでも良いみたいですが、日光の当たらない部分が多いため時間を少し長めにとった方が良いです。(このバケツの場合は、人間の飲水には使えないと思うので、あくまでも魚用ですね。)
次に、室内でカルキ抜きをする場合です。
- ①バケツや洗面器などに水道水を入れる。
- ②そのまま放置する。
これは、水道水が空気に触れることで塩素を取り除く方法のようです。気になる放置時間は、先ほどの日光の時と同じで、2リットルの水で約24時間程度が目安だそうです。
意外や意外、日陰で空気に触れさせるだけでも、日光にあてた時と同じくらいの時間でカルキ抜きが出来るんですね。ちなみに、2L以上の水の量の場合は、大体2~3日程度置いておくと良いそうです。
あとは、室内の場合は、空気に触れさせることが最も大切なので、出来るだけ蓋はしない方が良いとの事ですね。(こちらの方法も、あくまでも魚の水槽用ですね。)
2.水道水をやかんで沸騰させてカルキ抜き!
続いて、水道水をやかんなどで沸騰させて、カルキ抜きをする方法についてですが、カルキ抜きと言えば、まず最初にこの方法を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
という訳で、この方法でカルキ抜きをする為の具体的な方法についてですが、以下のようになります。
- ①やかんや鍋で水道水を沸騰させる。
- ②約50分間沸騰させ続ける。
- ③沸騰させ終わったら常温まで冷ます。
意外な事に50分間も沸騰させ続けなくてはならないんですね。ちょっと驚きましたし、何よりもガス代に響きそうです。^^; ですがこれには訳があるようで、沸騰してから10分間は塩素が”トリハロメタン”という物質に変化するそうで、そのトリハロメタンを取り除く為には、更に40分間の煮沸が必要だと言う事ですね。
また、この方法ではミネラルがなくなってしまうというデメリットもあるようなので、飲料用としては向かないかもしれません。最も身近な方法だっただけに、「飲料水として向かない」と聞いて、驚かれている方も多いと思います。(自分も含め)
ちなみに、このトリハロメタンとはなんぞや?って話ですが、その答えはズバリ”発がん性物質”だそうですね。なので、体には少なからず悪影響を及ぼします。
魚たちへの影響は今のところハッキリと解明されていないようですが、(そもそも実験自体がされていない!?) 人間にとって良くないのなら、おそらく魚たちに取っても良く無いはずです…。どちらにしても、この発がん性物質を取り除くために、50分間かけなくてはならないことだけはハッキリとしています。面倒ですね。
3.水道水を冷蔵庫に入れて寝かせよう!
※リラックマ/麦茶用ピッチャー
さて、こちらは比較的簡単な方法になりますが、水道水をピッチャーなどに入れて、そのあと冷蔵庫に入れ、1日寝かせてカルキ抜きをするという方法です。ちなみにこの方法は、水道局も勧めているカルキ抜きのやり方のようですね。
これは何故かと言いますと、簡単で分かりやすいからです。(実に明快!) それに、日本中どこの地域でも冷蔵庫の温度は大体同じなので、“1日”という時間の目安が成り立つということです。
あとはやはり、冷蔵庫の中ということで衛生的に良いですよね。特に梅雨時期とかは、ペットボトルの水を一日外に置いておくなんて現実的じゃないと思いますから、そういった時はこの方法がベターかと思います。
ちなみに、この冷蔵庫に置いてカルキを抜くという方法は、やはりピッチャーが適しています。これは何故かと言いますと、容器の面積がペットボトルなどよりも広いぶん、空気に触れやすいからですね。
なので、麦茶用のピッチャーなどを使うと良いかと思います。(もしもペットボトルしか無いという場合は、水の量を半分くらいに抑えて入れると、1日でカルキ抜きが出来るそうです。)
4.水道水にレモンを加えてみよう!
さて、レストランなどに行くと、レモンのスライスが入った水や、レモンの香りがする水が出てくるところも多いですよね。これは何故かと言いますと、カルキ抜きをして美味しい水を提供する為です。
では何故レモンなのかと言いますと、レモンに含まれるビタミンCが塩素を分解してくれるので、短時間で塩素を取り除くことが出来るからなんですね。(ちなみに、ビタミンCが含まれるものならレモン意外でもOKだそうです。)
それと、最も手軽で簡単な例を挙げると、調理用のレモン汁などが良いです。コップ1杯の水に対して、レモン汁1~2滴程度垂らすだけで、すぐに塩素を分解してくれます。(時間を置く必要はありません。)
ただし、こちらは飲料水用としてカルキ抜きをする場合には良いですが、水槽用として使う場合には適していません。魚の目が染みますw(冗談です) なので、この方法でのカルキ抜きはやめましょう。
5.水道水の中にカルキ除去剤を入れてみよう!
※テトラ・コントラ・コロラインプラス 1000ml/淡水・海水用/カルキ抜き
さて最後は、カルキ除去剤(塩素中和剤)を使う方法です。こちらは「ハイポ」とも呼ばれているようです。
- ①カルキ除去剤を購入。
- ②水道水をバケツなどに入れる。
- ③カルキ除去剤を入れて5分程度待つ。
これだけです。他に比べて多少のコストはかかりますが、一番簡単で時間のかからない方法です。なので、あまり時間を掛けたくないという方には良いですね。もちろん、飲料用ではありませんので、あくまでも金魚やメダカのために使いましょう。
水道水のカルキ抜きび記事-おわりに
という訳で今回は、カルキ抜きの方法を5つほどご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?水槽用ならば、時間があれば「バケツ放置」で、時間がなければ「カルキ除去剤」が良さそうですね。
それと、飲料用であれば、時間があればピッチャーで1日冷蔵庫で寝かせても良いですし、時間がなければ、飲む際にレモンを1、2滴垂らしてあげるというのが、簡単で美味しく飲めそうです。
また、今回ご紹介した方法以外にも、「浄水器を買う」などの方法もあるようですが、出来るだけコストを掛けずにカルキ抜きをするという点では、今回ご紹介した5つが良いかなと思います。(キチンとした浄水器を買おうとすると、5万も10万もしますからね…高いです。^^;)
ちなみに、お住いの地域によって塩素濃度は異なるので、時間についてはあくまでも目安として頭に入れておいて頂ければと思います。心配な方は、目安時間よりも少し長めにやってみてください。
それでは最後に、綺麗な水槽の中で優雅に泳ぐ金魚たちの姿が美しい動画をご紹介して、今回の記事を締めたいと思います。(アートアクアリウム公式チャンネルより)