端午の節句飾りにひととえの五月人形! 兜平飾り?
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こんにちはトレンドボーイです。さて、待望のゴールデンウイーク最後の5月5日の祝日は、こどもの日です。この日は古来より端午(たんご)の節句と呼ばれ、邪気を払い無病息災を願う日とされていたようですね。
では、いつ頃から男の子が対象となり、いわゆる五月人形と呼ばれる武者人形や兜が飾られるようになったのでしょうか? その辺について、画面の前の皆さんも、子供さんに対して人形を前にしながら話してあげたいところかと思います。
そこで今回は、個人的に気になる「ひととえ工房」さんの五月人形の事や兜平飾りについてなどと合わせて、色々と詳しく調べて見ることにしました。
このページの目次
そもそもなぜ端午の節句がこどもの日になったのか?
ふる~い事をいいますと、元々”端午”という言葉は、今を去る事2,300年前の中国の屈原の故事に辿り着きます。日本に伝来して奈良時代頃から邪気払いの目的で行われる風習となり、女性の行事だったと云われています。
ちなみに、邪気を払うものとして、菖蒲湯(しょうぶゆ)に入るとか、ヨモギなどを吊るしていたりしていたそうです。今もこの文化は廃れてはいますが残っていますね。(中国では菖蒲湯に入って邪気払いをする事を、浴欄節(よくらんせつ)と言うそうです。)
話を戻しまして、これが江戸時代に入って、菖蒲が尚武(しょうぶ=武勇や武運)に通じるということから、武家の公的な行事とされ、男の子の成長を願う行事として一般に広まったということですね。だもんで、男の子対象で五月人形や鯉のぼりなど、勇ましいものになったんです。
では、女の子の御祝はというと、皆さんご存知の3月3日の桃の節句があって、明治時代は両方とも祝日でした。1948年にこどもの日として祝日を定める際に、5月5日の節句に統一されたそうです。これは全国の気候なんかを考慮した結果のようで、対象が男の子限定ではないのですね。
これで大分スッキリしました。要するに、5月5日は男女両方のこどもの日なのです。なので、もちろん女の子の御祝をしても全然構わないのですが、ただやはり女の子には3月3日の雛祭りが可愛いですしベターですね。祝日ではありませんが、桃の節句ももう全国共通に行われています。
話を戻しまして、江戸時代の武家の行事ということから分かるように、五月人形は武者人形のことで、兜付が一般的です。これは何故かというと、織田信長や上杉謙信など格好が良いですし、「尚武」と云う言葉から分かるように、武家の世界から来た考え方で、”身を守り且つ自分を律し勇敢であれ”という想いを象徴しているからだと思います。
ちなみに、5月5日と言えば鯉のぼりも忘れてはいけません。ですがが、現在の住宅事情では、この鯉のぼりを大々的に飾るのはちょっと厳しいですよね。なので、紙の鯉のぼりにして、五月人形だけは、部屋の大きさに合ったものを飾っていると言う人が多くなってきているようです。(筆者もそうでした)
端午の節句の飾りと言えばひととえ!? 兜平飾りとは?
さて、五月人形を一体どこで選べばよいのか結構悩むところでもあります。そこで、ネット上で特に評判の良かった、さいたま市岩槻区の人形工房「ひととえ」さんについて調べてみました。(ちなみに、この”ひととえ”という名前は、人との縁(えにし)を大事にしたいというところから付けられた名前だそうですね。それと、岩槻は人形の町として有名です。)
話を戻しまして、ここでちょっと話が変わりますが、岩槻の人形は江戸時代に発展しました。これは何故かと言いますと、日光街道沿いだったからです。それと、この岩槻では江戸の職人から伝えられた木目込み人形が主力のようですね。
この木目込み人形とはなんぞや?という話ですが、こちらは木の粉を練り固めて作ったボディに切り込みを入れて、その切り込みに服を折りこんで行くというやり方を取り入れた人形です。(岩槻人形の伝統的な製法となっています。)
それと、岩槻では桐(きり)の粉を使うので、この桐の特性から軽くて丈夫という人形になりました。桐箪笥(きりたんす)などで知られる隣の春日部市も含め、周辺が桐の産地でしたので、地域の特性にあった商品が生まれたと言われています。
さて、いよいよひととえ人形の特徴に入ります。人形は顔が命とも言われますし、工房の特徴がハッキリと現われる部分でもありますよね。私の個人的な好みで言えば、あんまり整った顔よりも丸い可愛い顔の方が好きなんですが、「ひととえ」の人形はその好みにぴったりです。
しもぶくれの少したれ目が、”子供だな”という感じですね。ちなみに、この「ひととえ」では、ガラスの目を入れる”入れ目”という伝統的な技法を採用していますので、目の辺りの感じが他とは全然違います。人によって好みは違うので無理強いはできませんが、わたしならこの人形を手元におければ大満足です。
※五月人形 大将飾り[ひととえ]
尚このひととえでは、上記画像の通り、住宅事情に配慮してマンションでも飾れるコンパクトな人形の製作に力を入れています。しかも、大きいものに負けない質感と品質を備えた人形作りを心がけていますので、末永く手元で愛することの出来る人形となる事でしょう。
次はひととえの兜に参ります。この「ひととえ」では兜もコンパクトサイズを用意してあります。コンパクトになるとどうしても貧相になりがちなのですが、ここでも細部まで再現にこだわって作成しているので、堂々たる雰囲気を醸し出すことが出来ています。
※兜ケース飾り[ひととえ]
ちなみに、兜だけ単独で飾ることを兜平飾り(かぶとひらかざり)と言いますが、これはお人形の顔に左右されないので、兜そのものの雄々しさや美しさが際立ちます。縮尺になりますが丁寧に作られたものは、思わず手に取ってかざしてみたい感じになりますね。
※その他、ひととえの顔作りに関する紹介ページはこちらからどうぞ。色々と詳しく知ることが出来ますよ。^^
端午の節句の飾りについての記事-終わりに-
さて、5月5日は何となく連休の一部だと思いがちですが、このように、その背景には古来からの歴史があり、尚且つ色々な想いが詰まっているんだということが感じて頂けたでしょうか? お子さんに少しでも分かりやすく解説してあげることができたらと思います。
なお、五月人形を誰が購入するのかを揉める事があるみたいですが、これは子供の健やかな成長を祈って、双方の実家で当分に負担するのが、何となく穏やかなやり方なのではないでしょうか? あまり意地を張らないで共同作業と考えてみると良いのかもしれませんね。
それと最後に、今回ご紹介したひととえの五月人形は非常に人気があるので、品不足になることが結構あるようです。なので、どうせなら気に入った人形を選びたいと思いますので、問い合わせ等はお早めにされることをオススメします。(以下Youtube/TakashimayaTVより)
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