重陽の節句とはなんだ? 2017年はいつなの? 新暦・旧暦?
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こんにちは、トレンドガールです。さて突然ですが、皆さんは重陽の節句(ちょうようのせっく)って聞いたことはありますか? 多分”初めて聞いた”というかたの方が多いかと思います。
かく言う私も初めて聞きましたが、最近では日本の風情再認識という風潮が少しずつ高まっている中で、この重陽の節句が再び注目されて来ているんだそうですね。
ちなみに、「節句」と聞くと、まず最初に桃の節句(ひな祭り)や端午の節句(こどもの日)などを思い出しますが、それぞれお雛様を飾ったり鯉のぼりを飾ってお祝いしますよね。ではこの重陽の節句は、一体どのような物を使ってお祝いするのでしょうか?
そこで今回は、この重陽の節句について、そもそもどのような行事なのか?という部分についてを始めとして、その他にも、この行事にちなんだ特別な食べ物や献立、更に飾り付けなどについて詳しく調べてみる事にしました。
それと、2017年の日にちや新暦と旧暦の関係などについても調べて見ましたので、そちらについても今から書かせて頂きますね。^^ ぜひ最後までご覧下さい!
このページの目次
そもそも重陽の節句とは何? どんな意味があるの?
さて、まずは”重陽の節句とは何ぞや?”って話ですが、簡単に言うと、古来中国の陰陽思想において、最も良い日である反面、悪い事にも変わりやすい9月9日という日に、お祝いやお祓い事などをして過ごしていた「重陽節」が元になっている行事の事ですね。
これだけ聞くと”え? どういうこと?”と思われたかもしれませんので、今から細かく紐解いて行きたいと思います。
まず、この重陽の節句という行事は、前述した通り、元を正すと古来中国の「重陽節」から由来した伝統行事の一つで、日本には平安時代に宮中行事として取り入れられるようになりました。そして、江戸時代から五節句として広く知られるようになります。
ちなみに、五節句とは中国の陰陽五行説を元にした年中行事ですが、1月7日の七草の節句(七草粥)や3月3日の桃の節句(ひな祭り)などを始めとして、その他にも5月5日の端午の節句(子供の日)や7月7日の七夕の節句(たなばた祭り)、9月9日の重陽の節句(菊・栗の節句)などがあります。(これらは江戸幕府が定めたそうです。また、当時は祝日でもあったようですね。)
それと、冒頭でお伝えした中国の陰陽思想ですが、「奇数は縁起がいい(陽数)」、「偶数は縁起が悪い(陰数)」と言われていたようで、だから1桁の奇数の最高数字である9が、最も陽の気が極まる数字として捉えられていたようですね。(でも災いに転じやすいとも捉えられていました。)
そんなこともあり、その9が重なっている9月9日に、不老長寿や子孫繁栄などを願って、お祝いごとやお祓いなどをしていたという訳です。(ちなみに、陽数である9が重なっている事から、「重陽節」や「重陽の節句」と名付けられたそうです。)
ちなみに、9と聞くと我々日本人は「苦」を連想して、あまり縁起が良いイメージは抱けませんが、このように、中国陰陽思想においては違うようですね。それと、今でこそこの重陽の節句という行事は他の節句よりも影が薄いですが、昔は五節句の締めくくりとして盛大にお祝いされていたそうですよ。
重陽の節句で一番重要な菊の花を使うようになった訳は?
さて、5節句は、以下の通り行事内容に必ず植物が関係しています。
- ・1月7日 七草の節句(春の七草)
- ・3月3日 桃の節句(桃の花)
- ・5月5日 端午の節句(菖蒲)
- ・7月7日 七夕の節句(竹)
- ・9月9日 重陽の節句(菊)
ちなみに、今回ご紹介している重陽の節句は、別名「菊の節句」などとも言われていますが、これはこの日に菊の花などを使って不老長寿を願う事から、このように呼ばれるようになったそうです。なるほどですね~。
話を戻しまして、この菊がなぜ長寿的な意味を持つのかといいますと、これは他の花よりも咲いている期間が長いからだそうですね。なので、薬草などにも使われて、長寿や延命に効果があるとされてきたそうです。
また、『菊児童伝説』や『菊水伝説』というのもあり、“菊のおかげで700年もの間少年でいることができた”という言われや、”菊が群生している谷の水を飲んだ村人達が長寿になった”などという言われなどもあるようですね。そんなこともあり、この菊は長寿や健康などを願う祝い事にふさわしい花と捉えられていたようです。
う~ん、菊というと今までお葬式や不幸ごとなどを連想していましたが、このような意味合いなどがあることにびっくりですね。※その他、菊に関連して彼岸花にも意外な意味があります。花言葉などを知りたい方は以下の記事もどうぞ。
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2017年の重陽の節句はいつ? 新暦や旧暦との関係は?
さて、この重陽の節句は、旧暦の頃から毎年9月9日に行われていますが、実は今と昔では日にちが違うんですね。
というのも、旧暦の9月9日は現在の新暦で言うところの10月の初旬~中頃にあたりますから、今と約1ヶ月位の差があった事になります。なので、まさに菊の花が美しく咲く季節にこの重陽の節句が行われていたという事になりますね。
ちなみに、2017年は9月9日土曜日にこの重陽の節句が行われますが(旧暦だと10月28日の土曜日)、今年の場合両方とも週末にあたるので、子供たちからおじいちゃんおばあちゃんまで、皆で集まれる年であると言えます。
それに、9月は敬老の日などもありますから、長寿繋がりで一緒にお祝いできますし、10月は週明けの月曜が体育の日で連休ですので、そちらはそちらで祝いやすいと思います。なので、ぜひこの機会にこの重陽の節句を皆でお祝いしてみてはいかがでしょうか?^^
重陽の節句の祝い方は? 食事や献立は? 和菓子?
さて、この重陽の節句ですが、一体どのようにしてお祝いするのでしょうか? その辺について結構気になりますよね。^^ という訳で、早速その詳細について詳しく見て行きましょう。
まず、菊の花というと、和風でどちらかというと”地味な花”という印象ですが、実はそういったイメージの物ばかりではないんですね。従来の物とは違ったイメージの菊など、結構種類が豊富だったりします。
例えば、『ピンポンマム』という西洋菊は、とてもカラフルでキュートな丸型の菊ですので、お部屋に飾っても違和感はありません。なので、この重陽の節句でのフラワーアレンジメントなどにはピッタリなのではないでしょうか?
※以下の通り、形が丸いので可愛らしい印象を受けますね。(クリックで拡大できます。)
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ちなみに、この菊の花を花瓶に生けてもいいですが、他にもステキなアレンジ方法があります。例えば、菊の葉や茎を取り除いて花だけをお水に浮かべれば、ステキなフローティングフラワーのでき上がりですね。
更に、器などをガラス瓶にすると、洋風っぽくなってお部屋がパッと明るくなることウケあいです。また、菊の花の絵画を飾ったり、菊の絵が描かれた食器類などをさり気なく使うことで、重陽の節句ムードは一気に高まりますね。
そして何も、この重陽の節句は花を飾ったり鑑賞するだけではありません、菊を意外な方法で使用する事も出来ます。それは何かと言いますと、菊の花を湯船に浮かべて入る「菊湯」ですね。
この菊湯は、湯船にほんのりと菊の香りが漂って、尚且つとてもリラックス出来るそうですよ。これだと家族全員が重陽の節句のお祝い前後にゆっくりと楽しめそうですね。^^※以下参考画像入りツイートをTwitterより引用
菊湯。東洋のハーブバス? pic.twitter.com/QBFQjHKzKG
— きょうこ (@ponpon71) September 9, 2013
あとは、この重陽の節句をお祝いするとなると、食べ物なども重要になってきますよね。この行事では菊に関する食べ物もですが、秋ということで秋の味覚を用いることが多いようです。
ちなみに、昔からこの重陽の節句の日には、食用の菊の花を使ったお吸い物やサラダなどを始めとして、その他にも、おひたしや海苔巻きなどが用意されています。(食用菊とは、例えばお刺身の横にある黄色いやつですね。レシピなども結構出ていますので、以下を参考にして下さい。)
また、江戸時代から重陽の節句には栗ご飯を食べる風習があり、別名『栗の節句』とも言われてています。時期的に秋栗が採れる時期と重なるのでピッタリですね。
他には、重陽の節句に秋茄子を食べると、中風(ちゅうぶ=手足の麻痺や半身不随など)にならないという言い伝えがあり、おひたしや焼きなすにして食べるのが人気のようです。秋茄子は特に美味しいので人気なのでしょう。
そして、この時期になると、菊に関するお菓子が出回ってきます。なので、菊の形にデザインされた和菓子などは、この行事のお祝いにはピッタリです。※以下Twitterより参考画像入りツイートを引用
そして重陽の節句は過ぎてしまいましたが、菊です(^-^)
菓銘が決まらないです。。 pic.twitter.com/uOS6etWBNP
— 四季菓 りょう (@ryo_shikika1513) September 10, 2015
今日は重陽の節句にちなんで菊のお菓子(*´ー`*)末富さんのお菓子好き~ pic.twitter.com/rGlZIV5zuN
— 桜子@毎日散歩 (@momotsuki34) September 10, 2015
あとは、この他にも、菊を使ったお酒である「菊酒」なども販売されているようですね。浅皿や盃などに菊の花を浮かべて「菊花酒」にするのが昔から人気のようです。※以下参考ツイートをTwitterより引用
菊酒 重陽の節句
日本酒を頂きます。 pic.twitter.com/o6suygIWhG
— ryo-kan (@hurutaoribe) September 9, 2015
京都 車折(くるまざき)神社 本日は重陽祭(ちょうようさい)、9月9日の重陽の節句(菊の節句)を祝うものです。当日は祭典終了後、参拝者・見学者に菊酒が無料にて振舞われます pic.twitter.com/Ub2uHLN9qq
— KAORU (@YOHKOH17) September 9, 2014
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重陽の節句の意味や日にちなどについての記事-終わりに-
さて今回は、重陽の節句の意味や今年の日にち情報などを始めとして、その他にも、祝い方や食事の献立などについて色々と調べてお伝えさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
このように、この重陽の節句は、菊の花を使ったり秋の味覚を堪能したりしながらお祝いする行事だという事が分かりましたが、やはり一番は季節感が感じられる行事だという事ですね。
現代ではこういった季節感を感じられるようなイベント自体、家族皆で過ごす機会が少なくなって来たので、是非これを機にこのような行事があるという事を再認識しながら、皆でワイワイ過ごされて見てはいかがでしょうか? きっと心豊かなひと時を過ごせると思いますよ。^^
という訳で、今回は以上となりますが、最後に重陽の節句に関連したお料理教室の動画を発見しましたので、そちらをご紹介して記事を締めさせて頂きたいと思います。こうやって親子で仲良く料理とかも良いですね。^^(Youtube/Sawada Teruチャンネルより)
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