厚生労働省が承認する特定機能病院とは? 取り消しの影響や過去は?
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こんにちはGossip-boyです。さて最近、東京や群馬の信頼されて来た大学病院で、医療事故があったというニュースを目にしました。
その中で、「特定機能病院」の指定が取消されるなどが伝えられますが、実際にどういうことか、分かりにくいので調べてみました。
具体的には、“そもそも特定機能病院とはなんぞや?”という部分を始めとして、その他にも、過去の取り消し状況(影響)や特定機能病院のメリットなどについて調べたので、今からその結果を詳しく書いていきたいと思います。
このページの目次
病院は大きさなどでどう分類されるの?
※この今回の記事で使用している画像はイメージ画像です。
さて、一般の人にとって「特定機能病院」という言葉は馴染みがないと思います。普通、病気になって病院に行くにしても、特定機能病院かどうかを考えてから行くことはまずありませんよね。
まずはかかりつけの医院や町の病院で診てもらい、更に高度な検査や治療が必要なら、大学病院などを紹介されるという手順を踏むことと思います。
という訳でまずは、医療機関を国の基準(規模や機能による)から簡単に整理してみましょう。
診療所
こちらはベッド数が19床以下の医療機関を言い、1次的診療を行います。(1次診療とは通常の外来などの事です。)
病院
ベッドが20床以上のものを”病院”と言い、専門的診療と入院治療を要する二次医療を行います。更に、その機能によって以下のように分類されます。
- 一般病院・・・普通の病院です。
- 地域医療支援病院・・・ベッド数が200以上の総合病院クラスで、承認を得て地域の診療所や他の病院から、患者の紹介受入や救急治療を行います。一般病院と次の特定機能病院との中間的な役割です。
- 特定機能病院・・・ベッドが400以上の総合病院で高度医療などを推進する病院です。(詳しくは次項を参照願います。)
【ソース】ここカラダ/病院のしくみと役割
厚生労働省承認の特定機能病院とは? その審査基準は?
さて次に、今回のテーマである「特定機能病院」について、詳しくご説明したいと思います。この特定機能病院制度は、高度な医療を行うことや高度な医療技術を開発する事を目的として、1992年の医療法の改正によって生まれた制度です。
ちなみに、特定機能病院は厚生労働省の長である厚生労働大臣が承認するものですが、その基準はかなり厳格に定められています。(概略は次のようなものです。)
- ベッド数が400以上あること。
- 診療科目が10以上あること。
- 集中治療室や無菌室などがあること。
- 高度医療を行い、その治療技術を開発すること、またその研修を行うこと。
- 他からの紹介患者が30%以上であること。
- スタッフの人員が基準以上(普通の病院より多い)であること。
ということで、特定機能病院は地域とも連携しながら、積極的に高度医療を開発したり推進したりする病院であると言えます。
ちなみに、この基準に合格して認定を受けている病院は、2015年の4月現在で、全国86医療機関となっています。
それとこの中には、最近話題になっている東京女子医科大学病院や、群馬大学病院なども含まれています。(ニュースの通り取り消し予定となっています。)
特定機能病院制度-病院側のメリットと患者側のメリットは?
さてこここでは、特定機能病院のメリットなどについて書いてきたいと思います。特定機能病院は一般人にどう関係するのでしょうか? 病院側と患者側から考えてみましょう。
まず特定機能病院である病院側のメリットとしては、特定機能病院の認定を受けないと、高度医療を実施出来ない事もあり、技術レベルの向上や維持に有利となります。
それに、PR効果も期待出来ます。そして何よりも、診療報酬が優遇されます。これというのは、経営的にはかなり大きいことですよね。
次に患者側のメリットについてですが、高度医療を受ける場合に、この制度がなければ高度医療部分は普通の健康保険が適用されません。
従って高額でも全額自己負担となります。しかし、特定機能病院で高度医療を受けると”救済措置”というものがあり、自己負担がかなり軽くなります。
更にそれに合わせて、「法で決められた特定機能病院で治療を受けられる」、という精神的な安心感もあることでしょう。
特定機能病院の取り消し? 取り消された病院の影響は?
特定機能病院が医療事故や管理体制などが不具合であると判断されると、承認を取り消されます。(過去にも取消しの実績があります。)
また最近では、冒頭でお伝えした通り、医療事故を起こした東京女子医大と群馬大の二病院が、取り消し予定となっています。(厚生労働省の社会保障審議会医療分科会が、審議の上で意見をまとめ、それを大臣が判断する模様です。)
ちなみに、特定機能病院の承認を取り消された病院は、普通の病院としては継続出来ますが、診療報酬が低くなると共に、評判が落ちることは避けられず、苦境に立つことになります。
ただし、将来的に実績が整えば、再び特定機能病院の認定を受けることは可能との事ですね。(その実例もあります。)
特定機能病院の記事-終わりに
さて今回は、特定機能病院について、分かりやすく概略などを色々とまとめてみましたが、ご理解頂けましたでしょうか? また、近いうちに承認取消しなどのニュースが再び出るかもしれませんので、その時の参考になれば幸いです。
最後に、今回問題になった二つの病院のニュース動画を発見したので、そちらをご紹介して今回の記事を締めたいと思います。(Youtube/TBS News-i公式チャンネル)
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